狭き庭 座して見据える
嫁にとぞ 望んだ娘
其の兄は 刀一振り
白無垢を 残して去った

父母に 邪魔させるまい
せめて首 抱き続ける

穏やかな 咲顔(えがお)の娘
幾年も 見つめ続ける
雨風に 血も流れ去り
なお残る 男の腕に


古き家 座して動かぬ
夫婦にと 望んだ二人
無粋なる 身分の差など
煩しい 家人は去った

この家に 嫁ぎ死なんと
その望み 我が果たそう

望み叶え 永久(とわ)の咲顔(えがお)で
この家に 二人あろうぞ
去らぬ家 何があろうと
六文銭 呼ぶな船頭


静かなる 屋敷に二人
幾年も 守り続ける
誰も去り 何も朽ちはて
なお残る 死首と男

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

夫婦屋敷【なんちゃって古語・指導募集】

 始めて五七調で書いたけど難しすぎます。
 すごく…なんちゃって古語です……。だれか教えてください。せめて現代語→古語の辞書か機械翻訳は欲しかったのですが、見つかりませんでした。
 和風ホラー。

 元ネタは「死首の咲顔」という雨月物語の人が書いた小説です。
 家同士の仲が悪いため好き合っている男と結婚できない娘。花嫁衣装を着て兄と共に男の家に押しかけ、この家に嫁ぎたい、この家で死にたいという妹の首を、兄が切り落としてあげる話。(実話に基づいてるというのが恐ろしい)

 それの「男」視点で妄想してみた結果がこれ。娘が命を捨てた望みをかなえるため、死んだ後も娘の首を抱えて家に残り続けています。

閲覧数:425

投稿日:2008/11/08 23:19:58

文字数:288文字

カテゴリ:歌詞

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