そこに見えるは　嘘か
それとも真実か

闇夜に現れるは
「黒の揚羽蝶」という
皆（みな）を惑わす力を持つ　彼が来るわ
近づいた者は皆（みな）
彼の魅力〈ちから〉にやられ
虜になり落ちた人を　誑（たぶら）かしゆく

彼の吐く言葉は
全て嘘じゃない
それは　ただのお遊びじゃないという事

桜散る月夜の中で
彼は探していた
出会える筈無いあの女（ひと）を
見つけ出す為に
嘘と真実　入り交じり
自分を見失い
一人の女（ひと）を見つける為に
また一人誑（たぶら）かす


「黒の揚羽蝶」は今
たくさんの禁忌〈タブー〉犯し
独り暗い部屋に閉じ込められてしまう
誑（たぶら）かしたその罪
やがて身に染みることになるわ
虜にした人たちの　荷を担いでゆく

彼の吐く言葉は
全て嘘じゃない
でもね　誰も気付いてくれなかったんだ

桜散る月夜の中で
彼は見つけれなかった
出会える筈無いあの女（ひと）を
探せなかったのに
嘘と真実　混沌となり
自分を見失い
もはや目的すら分からなくなり
嘆き苦しむ


‐さぁ、始めよう
　嘘と真実の整理を
　全ては君に権利がある
　この後は君が決めることだ
　さぁ、始めよう
　もうお終いにしないか‐


桜散る月夜の中で
彼は探していた
出会える筈無いあの女（ひと）を
見つけ出す為に
嘘と真実　入り交じり
それでも諦めず
一人の女（ひと）を見つける為に
また一人誑（たぶら）かす

そこに見えるは　嘘か
それとも真実か