A
目覚めた視界には
あるはず無い景色
画面の中の世界へと
迷い込む現実
論理の構成が
書き換わったとしても
私は確かにここにいる
それだけが真実
B
唸る獣の低い咆哮
蠢く黒い影が
安らぐ場所など
無いと笑っていても
硬く閉ざした
鳥かごなど
壊してみせよう
きっと想いを象った
この光
消せやしない
S
灰に埋もれた景色に
命の色を落として
時間が止まったのなら
砂を逆さまにしよう
鋭く奇跡を描き
全てを切り裂くものは
0と1で
紡ぎだした
光子線の刃
A
事象を決め付ける
不可視のパラメータ
理解を手にした瞬間
もうそこにはいない
予測を覆す
因果の変数は
か細いその羽ばたきさえ
暴風へと変える
B
眠った森の中に潜む
鋭く尖った牙は
狙った獲物を捉え離しはしない
命を賭した
駆け引きへと
この身を投じて
きっと決意を象った
この剣
折れやしない
S
熱を失くした景色に
命の炎灯して
祈りが途だえたのなら
天かける星となろう
遥かに遠く広がる
夜空を彩るものは
0と1で
形作る
光速度の願い
S
忘れ去られた景色に
命の種を鏤め
終わりが消えた世界を
結末へと導こう
一縷の希望を抱いて
全てを切り裂くものは
0と1で
紡ぎだした
光子線の刃
~かな詞~
A
めざめたしかいには
あるはずないけしき
がめんのなかのせかいへと
まよいこむげんじつ
ろんりのこうせいが
かきかわったとしても
わたしはたしかにここにいる
それだけがしんじつ
B
うなるけもののひくいほう(こう)
うごめくくろいかげが
やすらぐばしょなど
ないとわらっていても
かたくとざした
とりかごなど
こわしてみせよう
きっとおもいをかたどった
このひかり
けせやしない
S
はいにうもれたけしきに
いのちのいろをおとして
じかんがとまったのなら
すなをさかさまにし(よう)
するどくきせきをえがき
すべてをきりさくものは
ぜろといちで
つむぎだした
こうしせんのやいば
A
じしょうをきめつける
ふかしのぱらめーた
りかいをてにしたしゅんかん
もうそこにはいない
よそくをくつがえす
いんがのへんすうは
かぼそいそのはばたきさえ
ぼうふうへとかえる
B
ねむったもりのなかにひそむ
するどくとがったきばは
ねらったえものをとらえはなしはしない
いのちをとした
かけひきへと
このみをとうじて
きっとけついを
かたどった
このつるぎ
おれやしない
S
ねつをなくしたけしきに
いのちのほのおともして
いのりがとだえたのなら
あまかけるほしとな(ろう)
はるかにとおくひろがる
よぞらをいろどるものは
ぜろといちで
かたちづくる
こうそくどのねがい
S
わすれさられたけしきに
いのちのたねをちりばめ
おわりがきえたせかいを
けつまつへとみちび(こう)
いちるのきぼうをだいて
すべてをきりさくものは
ぜろといちで
つむぎだした
こうしせんのやいば
【零と壱、光子線の刃】
中二病全開
最近はまってるオンラインゲームに
閉じ込められる系のアニメをイメージして
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