「愛してください」
「かまってください」
「僕を見てください」
「それができないというのなら
どうして僕を産んだりしたの」


欲望と欲望しか望まぬ世界で産まれた
望まれぬ子供たちに優しい手を差し伸べる
それは白い手 美しい顔した 一人の少女
彼女は言う 大人たちの醜さ 汚さ
美しい声 優しい微笑みで


「苦しかったのね
 愛されなかったのね
 ここにずっといていいのよ
 私が愛してあげる」

ここにいれば何も
怖いことなんてないのよ
みんな一緒だから
恐ろしいことも起こらないよ

首飾りをかけてあげる
ほらみんなお揃いでしょう
頭を下げてね そう
えらいわね よくできました

疲れたでしょう
子守唄を歌ってあげるから
目を閉じてね そう
いい子ね よくできました


♪心が締まる音
 きりきりきり
 風が軋む音
 ぎちぎちぎち
 心が落ちる音
 がりがりがり
 涙を流す音
 どくどくどく♪


あなたは何も悪くないのだからね
これからはもう苦しいことなんてないのよ

眠りたいのでしょう
ずっと一緒にいてあげるから
力を抜いてね そう
おやすみ  よい夢を



欲望と欲望をぶつけ合うだけの世界で産まれた
望まれなかった子供たちは安らかに眠る
暗い森の中 みんな一緒に 木にぶらさがって
首を絞め 風に揺られ 首を落として
ただ涙を流して

そのそばに一人たたずむ少女
優しい微笑みを浮かべながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

幻想少女

望まれなかった子供たちに
少女はやさしい言葉をかける
「大丈夫 私がずっと一緒にいてあげる」

閲覧数:106

投稿日:2008/08/12 22:58:18

文字数:607文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました