(1A)
しずかな　かわも　みおろす
まちはずれの　さびついたベンチ
ゆるやかな　いしだたみが
そらへむけ　のびてる

(1B)
きせつごとの　はなのか
はこぶ　かぜのなか
いつものばしょ　すわるかげに
こっそりと　ちかづく

(1S)
ただ　ながれてくかわを　みつめてる　きょうも
いつだってひとり　あめのひも　ゆきのひも
となりへとすわり　えがおをむけたら　ほころんだめもと
ひくいこえ　やわらかに

とり　や　はなのなまえ　おしえてくれるよ

(2A)
つきのよに　いとのしらべ
かわも　とけて　たどるのは　いえじ
あのころと　かわりのない
かげをいま　みつけた

(2B)
きせつごとに　ひごとに
ふえる　ゆめ　や　うれい
さびたベンチ　すわるかげは
こころの　かたすみへ

(2S)
ただ　ながれゆく　ひびを　いきてきた　きょうも
だれだってひとり　かかえこみ　しんじこみ
となりへとすわる　ゆうきさえなくて　たちつくすわたし
しわのある　おおきなて

さしのべてまねくよ　あおいつきのワルツ

(間奏)

(3S)
かわわたる　かぜが　つむぎだす　リズム
ささくれたこころ　すこしずつ　すこしずつ
おくふかい　ひとみ　うつしだしていた　わたしのさびしさ
もうへいき　だいじょうぶ

まわした　てのなか　うすれてゆくかげ　ほころんだめもと
やわらかく　あたたかく
いとをひくような　あおいつきあかり　そらへとはこぶよ　
しわのあるてをふって

もしつぎに　あうときは　わたしからワルツを