<1A>
黒い空を　睨む瞳は銀灰[ギンカイ]
閉ざされてた　意識は帰ってきた
指の先を　零れ出すのは現世[ウツシヨ]
こんなもの　握り潰してもいい

<1B>
偽りだらけの　歯車軋む
造花の物語今　ここで咲いた
信じたものなんて　何もないけど
消えない　ガラスのような記憶[メモリー]

<1S>
聴こえないよ　月を隠す夜が羽ばたいてる
騒がしくて懐かしいと　思うのが不思議
愛だけを謳う大嫌いなカミサマ　いるのなら
ねえ教えてよ　あの時の約束


<2A>
知らぬはずの　声がまた呼ぶ
自分よりも　大きめの足跡
振り向いても　砂嵐が啼くだけで
どうやら　奪われた朝

<2B>
孤独の匂いに　錆つく虚ろ
ゆっくり食い込んでくる　まるで鎖
壊れたものなんて　何もないけど
からっぽ　氷のような視界[ヴィジョン]

<2S>
届かないよ　地平線を雨が飲み込んでく
もどかしくてあたたかいと　感じたのは何故？
罪の名を知らぬ大嫌いなカミサマ　いるのなら
ねえ返してよ　あの人の面影


<3B>
逆回りの針をひた追うよな
無意味なシステムはもう停止させて
いつしか増えていた傷の数だけ
終わらぬ世界の果て願う

<3S>
高く　まがい物のタマシイは朽ちずに　
黒い空を睨み続け　やがては飛ぶだろう
カミサマのいないモノクロの陽　風は巡らず消ゆ
エクス・マキナはここから始まってく