屋根の上 風見鶏
朝が来ても 啼かない
もりのおおかみだって
縄張りを荒らさなきゃ 襲わない
ゆめうつつまぼろしの
Show window の少女に 語りかける
「また いつか どこかで」
少女も微笑み返した
「いつか、ここで逢えるわ」
「あなたがそう 願うのなら」
うさぎ追い 野を駆ける
淋しがり シャイな隠れ鬼
狂おしく眩めく 影のようなきみ
どこにも いない
さくら散り 夏が来て
秋は過ぎ みな 眠りにつく
悲しむなかれ
いつも その両腕に抱かれ眠る
空は翳り 雨降る
その先に ただ 夢を見る
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