誰にも言えない 言葉は風に
誰にも見えない 彷徨える風よ
僕に代わり伝えに往け

彼の日に交わした 契りの言葉 心に携え行く途
衣は雨濡れ 剣は錆びれど 片刻と離さず
我が身に刻まれし憶い辿りて 当て所無き旅路は続き
見知らぬ町へと 開かずの森へと やがて海へ発ちぬ

(風を切り浪を裂き)未だ見ぬ夢追い求め
(故里は 伊人は)振り返れば世を隔つ
(掌に)(あの日あなたが残した温もり)残された温もり 返す日も望まず

誰にも言えない 言葉は風に 遅れながらも 愛していると
誰にも見えない 彷徨える風よ 留まれないなら 僕に代わり伝えに往け

(Go cuireann tú do amhrán, go cluinim féin é)

彼の日に交わした 契りの言葉 星霜浴びて連れ進む
季節と共に巡らぬ華は 散りて復と咲かじ
衣は破れて 剣は折られど 片刻と離さざりしも
言の葉 心の種より生るなら いつか枯れゆくもの

風を切り浪を裂き 信じた先には徒 深く碧い定めのみが待つ
哀しき報せ運ぶ木枯らし 故里へ 伊人へ 想いを届けそびれて
掌に残された温もりさえも冷まされて

誰にも言えない 言葉は風に 叶わぬ夢と 共に乗せて
誰にも見えない 僕のような風よ 海越えの雨を 伊人のいる大地に

未練は無いって 寂しくないって 嘘よ、嘘だよ 忘れないで
誰にも見えない 僕の涙は この世の海ごと 取り代わるまで流れよう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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世界中君にだけ聴かせたくない歌

双葉湊音オリジナル曲「世界中君にだけ聴かせたくない歌」の歌詞です。

閲覧数:59

投稿日:2023/07/29 18:58:16

文字数:611文字

カテゴリ:歌詞

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