2025年―――――

世界は、ある格闘技に萌えていた。
今や世界的な人気を誇る、VOCALOIDたちの戦いの幕が、今上がる――――



【VOCALOID頂上決戦 ~第三予選・AHS~】



「さあ今回も始まりました!VOCALOID頂上決戦!今回も引き続き、実況は私MEIKO!解説には鏡音レン氏を迎えておりまーす!」
「えーよろしくおねがいしまーす」
観客席からは相も変わらずの「レンきゅん」コールが響いてる。
「さて!今回もゲストがぁ!いるんでーす!」
「へぇ、誰ですか?」
「レンさん興味ないんですか?貴方はロリコンだっていうのに」
レンは言葉にもならない声をだした。
それに伴い観客席からはドッと笑い声が聞こえた。
「では改めまして!今回のゲストはぁ・・・歌愛ユキさんでぇーす!」
MEIKOがそう言うと、入場口にスポットライトが当てられ、黒髪の小学生が現れた。
「こんにちわ、ユキです。今日は宜しくお願いします!」
「おぉ!挨拶がきちんとしてるねぇ!」
「じゃあユキちゃん、この試合で誰が勝つと思うかなぁー?」
「んー、先生にがんばって欲しいな!それと・・・黙れロリコン(小声」
ユキに毒を吐かれ、レンは唖然とした。
「さぁーて!レンが豆鉄砲食らったような顔になったところで!いよいよ選手の登場でぇーす!」
MEIKOの合図でラウンドの幕が上がり、4人の選手が登場した。



「北側からは氷山キヨテル選手!手にはチョークを持っていますねー」
「東側の幕から出てくるのはmiki選手です。今日はアホ毛が二本ある気がするのですが・・・」
「西側にいるのは結月ゆかり選手!チェーンソーが音を立てて・・・あ、警備員に押収された」
「南側でスタンバイしてるのは猫村いろは選手ですねぇ。いつものスピーカーもいます」
今回はゆかりだけ武器を持ってない・・・。大丈夫かゆかり。

「さあ選手が出揃いました!では・・・レディー、ゴー!」
MEIKOがゴングを鳴らした。
「みんながんばれー!」
ユキちゃんの可愛い声援が聞こえた・・・レンは「ロリ怖い」と小声で言った。

アナウンス席から離れてはラウンド内。
今日の選手の女性陣は睨み合いをしていた。
その隙を狙って・・・!
「みなさん、油断してはいけませんよぉ~」
男性の声と共に、チョークが風を切った。
キヨテルが超高速でチョークを投げつけていたのだ。
そしてそのスピーカーが・・・
「あだっ!」
・・・あろうことかAHSで最狂のいろはのヘルメットに当たった。
「何してるにゃあ!!!」
いろはの怒声が聞こえた・・・はずだが、語尾のせいでなぜか可愛い。
「もう!頭にきたにゃ!我がスピーカーよ!あの眼鏡に攻撃にゃ!」
いろはのセコンドについてたスピーカーが2つ、キヨテルの両耳に近づいた。
『あれ?あのまま攻撃するんじゃないんですか?』
『いやMEIKO姐さん、違いますよ・・・あれは挟み撃ちです』
挟み撃ち。
いろはが得意とする攻撃だ。
「あぁ~~~~~~~~~~~~」
いろはが声を出す。普通に聞いてるとただの発声練習なのだが、間近にスピーカーがあるキヨテルの耳にはとても恐ろしい声に聞こえる。
そしてそのまま、キヨテルが倒れた。
『キヨテル選手敗退です!』
『先生あっけな~いw』
ユキの嘲笑が聞こえた。

「さて・・・ここは女子3人になったわけですけども・・・」
「最後に笑うのはわたくしですのよ?」
「さぁて、それはどうかにゃ?」
ラウンド内では火花が散っていた。
これほどに女の戦いは怖いものかと、レンは思った。
「ふふふ・・・こういうのは先手必勝ですのよ?」
mikiのアホ毛が一本とれた。
「なんですと!?あのアホ毛、あんなに硬いのですか!」
「気をつけるにゃゆかり・・・あれはブーメランにゃ」
そう。二本目のアホ毛はブーメランだった。
「よく気付きましたわねいろはさん。でも・・・その命、このブーメランが頂きますわよ・・・」
mikiがブーメランを投げた。
「あづっ!」
ブーメランは見事、いろはのお腹に当たった。
そして、いろははそのまま倒れた。
『いろは選手が倒れましたー!』
『ちょちょちょちょ!?いろは選手泡吹いてますけど!?』
いろはは、担架に乗せられて医療室に運ばれた。

ゆかりは、mikiの投げるブーメランをことごとくかわしていた。
「ゆかりさん・・・なかなかやりますのね・・・」
「私のことをなめないでくれます?」
mikiはありったけの力を込めて、ブーメランを投げた。
ゆかりは後ろに避けた。・・・ゆかりの頭にはうさ耳のフードがかぶさっていた。
「あ・・・ヤバイ感じですわ・・・」
mikiが後ずさりしている。
『あれー?今までmiki無双だったのに一気にゆかりさんの大逆転フラグ立ったんですかぁー!?』
『ねーレン君、フラグって何?』
『・・・知らなくてもいいです』
ゆかりがじりじりとmikiに近づいている。
「miki・・・さん・・・」
「な、何ですの?」
「・・・お覚悟!」
ゆかりは、グーでmikiの頭を小突いた。
mikiは「ひでぶっ!」といい倒れた。

「miki選手が倒れたー!今回の勝者は結月ゆかり選手です!」
観客席からは「ゆっかりーん」という歓声が聞こえた。
ゆかりは笑顔で手を振る。フードは外れているようだ。
「ゆかりお姉ちゃんが勝ったー!」
「今回はすごかったですね・・・前回と違って」
「そうでしたねー!第三予選は、結月ゆかり選手の勝利でした!第四予選はその他の会社出身の代表4人が戦います!そのときまで!実況は私、MEIKOが、解説は鏡音レン、そしてゲストは歌愛ユキちゃんでお送りしました!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【VOCALOID頂上決戦 ~第三予選・AHS~】

久しぶりにこのシリーズ書きました!
この前投稿しようとしたら消えたという悲劇www
今回はもろ力っすねwww
さーせんw

閲覧数:261

投稿日:2013/05/14 20:57:20

文字数:2,357文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • 和壬

    和壬

    ご意見・ご感想

    いやーイイネ!!!!

    ほんと面白いわぁー、さいこぉーー!

    2013/05/15 20:47:54

    • すぅ

      すぅ

      のーか≫
      サイコーか!それは良かった!
      早く決勝書きたいいいいいいいいいいwwwww
      でも第四戦書かなきゃアアアアアww

      2013/05/15 20:53:35

  • CODE BABA

    CODE BABA

    ご意見・ご感想

    ホントに中学生っすか?いや~上手いなんか最近の中学生は達観してる。
    末恐ろしいな・・・   とかいって私も学生ですけど頑張ってください。

    2013/05/14 23:06:31

    • すぅ

      すぅ

      CODE BABAさん≫
      中学生ッすよ!wwww
      そんな恐れられる存在ではないですよあたくしはw
      はい、お互い頑張りましょう!

      2013/05/15 20:52:30

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