A
歪む月 沈む星 何もかもがそう、目障り
 君が綺麗だと言ったものすべて
壊して 砕いて あとかたすら失くしても
 目蓋の奥でまた 浮かび上がってくる

A’
一体 どうしたら 忘れ去ることできるだろう?
 君を記憶から削って剥がしたい
痛みや 苦しみ そんな言葉じゃ足りない
 すべてがφ(ふぁい)になる 瞬間はいつのこと?

B
脈打つ手首にあててみた切っ先は
 迷うことなどなく 直線を描くんだ
躊躇うように流れ出る鮮やかな赤は
 白黒の景色に彩りをくれるのだろう

S
疵をつけて 疵をつけて 深い場所へ深淵へ
 曇らぬ空は きっと渇きの元凶だから
闇を抜けて 闇を抜けて 光差したあの場所を
 目指した肢は 最早動くことはなくて
覚めぬ夢の狭間 くだらない事と知ってて


A”
味わった 苦みすら 恍惚をくれるだろう
 君が綺麗だと言ったものだから
刻んで 千切って 憎しみ合えるものなら
 すでにそうして いたのだろうに

B
微かな吐息を漏らしている喉笛を
 迷うことなどなく この牙で貫いて
悦ぶように流れ出る鮮やかな赤を
 白黒の景色に塗りつけて楽しんだ 

S
疵をつけて 疵をつけて 深い場所へ深淵へ
 曇らぬ空は きっと渇きの元凶だから
闇を抜けて 闇を抜けて 光差したあの場所を
 目指した肢は 最早動くことはなくて
覚めぬ夢の狭間 くだらない事と知ってて

C
ぜんまいは二度とまわることなく、軋み止めて
 交わらぬ線 歪な線を 織りなすばかりで

S'
どうかお願い

疵をつけて 疵をつけて 深い場所へ深淵へ
 曇らぬ空は きっと渇きの元凶だから
闇を抜けて 闇を抜けて 光差したあの場所を
 目指した肢は 最早動くことはなくて
覚めぬ夢の狭間 くだらない事と知ってて

涙もろい空が 霧雨を降らすように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

深淵の疵

音取り不十分のため修正要かと思います。
MIDIがあれば合わせることができます。

閲覧数:95

投稿日:2011/11/24 16:20:51

文字数:770文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

  • 紅季(紅季煉獄)

    紅季(紅季煉獄)

    ご意見・ご感想


    夜分ながら…紅季煉獄と申します。
    先日というには幾分月日が過ぎてご挨拶が遅れてしまいました(^ ^;;

    遅ればせながら、
    先日漸く歌詞選考を終えた次第です。
    選考作品発表は本日中に介しまして、
    曲の更新と共にUP致します。

    上記までが同一文です。

    此処からは私事にて…
    タイトル、内容からの印象からは3つの言葉が浮かび上がりました。

    心の闇、束縛、轍に残る傷。
    灰色な世界で彩りが残るのは赤と、手に入るだろうかという仄かな期待と淡い絶望…誰しも経験する事がある心境を繊細に表しているものだと感じました。

    おそらく、共感する方は多々いらっしゃることと存じます。改めて、幾許ながら考えさせられる一時となりました。

    これから益々冷え込みが酷となる時期を迎える頃合…どうぞご自愛下さいますよう。

    2011/12/12 21:51:15

    • 隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      隅師医 唖漣piaproptBh4V     

      わざわざ此方までご感想をいただきありがとうございます。
      また結果も確認させていただきました。お疲れ様です。
      この度いただいた感想は今後に活かしていきたいと思います。

      紅季さんにおかれましてもどうぞご自愛くださいませ。

      2011/12/12 22:50:13

クリップボードにコピーしました