確かにあった
届けたい指に込めた願い
忘れようとして何度も
染みついて離れなかった

枷みたいに頑な
叶いもしない想いつのり
誰かのせいにして楽に
切っ先は自分に笑った

キレイに折り畳んだ地図を
目隠しで透明に葬ってる
小さな子どもが立っている
「子どもだってだませないくせに」

空仰いで諦めて抗って
迫り来る絶望と踊ろう
自分くらいはだませるかな
これから涙を涸らすんだ


いつかも通った
辿り着きたい脚に満ちた祈り
上書きを繰り返しても
最初の痛みだけ消えなかった

痣みたいに刻まれ
手に入らない不快呪い
時計のせいにして逃げる
真っ先に自分を狙った

ミライを当てにした懺悔を
耳塞いで牢獄で叫んでる
生まれたての目が呟いた
「下手くそな泣き顔するな」

握り締めた拳指震わせて
打ちつける火花と遊ぼう
ココロ未満は満たせるかな
ここから夜明けを止めるんだ


なにもできなかったなにも
傷痕が覚えて涙が忘れてく
微かに香る夢が消えていく
唇に苦みだけ残して

両手を挙げても胸に手を当てても
薄汚れた昔話はそのままだから
貪るように明るい場所へ向かえ
影ができるのは光の後ろだよ


どうしても惑うんだ
鏡をねじ曲げたい滴る灯り
綻びだらけの感情は
最後の糸くず消えて終わった

毒みたいに甘くて
無に還れない迂回切に
君らのせいにして転ぶ
一口大の利口さを試食

ヒガイシャ装った輪廻を
行列の最後で待ってる
終わりゆく僕が囁いた
「次こそは必ず笑ってろよ」

力なくほどけてく運命の糸
編み上げる天使と歌おう
マグマ料理は美味しいかな
今から歌で喉を燃やすんだ


積み上げても山にならないミクロン
止まることを何も知らないピコ秒
数えなくたって分かることなのに
苦しいことほど笑顔で迎えてくれる

そんな風にされたら諦めるしかない
魂を少し軽くして立ち上がる

昨日消えた星の音みたいなひとつ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ムイムリョクムダ

閲覧数:52

投稿日:2022/05/17 19:56:28

文字数:807文字

カテゴリ:歌詞

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