ここは一体何処で 私は一体誰で
何故ここに存在しているのか分からなくなる
そっと差し出された手 貴方は優しく言った
「一緒に行こうよ 二人で外へ行こうよ」

目的地は知りません ただ歩き続けてます
けれど繋がれた両手は離さずに

温もりよ 散らないで
このままで永久に生きてたい
いつか見た 花のように
この温度もいずれ消えてゆくの
「共に行こう」 約束は
果たされることないと知っていた
けれど別れが来るまでは二人ただ歩み続ける



暗闇彷徨っては 転んで出来た傷痕
消えないそれを貴方はそっと優しく撫でた
「きっともうすぐだから あと少し頑張ろうよ」
頷いて痛みを堪えて私は立ち上がった

目的地は見えません ただ歩き続けてます
決して繋がれた両手は離さずに

この想い 消えないで
気づけたの やっと愛しさに
いつか触れた 砂のように
この気持ちもいずれ消えてゆくの
ほら見えた あの光
出口はこの場所だと感じてた
けれど貴方はこの先に行けないと知っていました



「僕は行けないよ ここから先は
君が一人で行かなければならない
大丈夫 僕は見えなくなるだけ
ずっと側で見守っていてあげる」



とある二人の夫婦の間に 小さな子が生を受けました
少女はすくすくと大きくなり 大きく綺麗に育ちました
けれど彼女は恋人も作らず やがて年老いていきました
独り身の老婆は七十七になる歳にこの世を去りました




もう一度 巡ります
その場所に私は戻った
いつか会った あの日のままで
貴方は変わらずここにいました
愛しさが 溢れ出す
もう二度と離しはしないよ
この繋いだ手はもう離れない



「待ってたよ 愛しい人」
「次はここで生きる番だね」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

タイトル未定

閲覧数:85

投稿日:2011/09/16 21:13:25

文字数:727文字

カテゴリ:歌詞

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