この話の設定だと…
たぶんVOCALOIDは機械っちゃ機械かもだけど大分生体に近いんだと思います
たぶん
だって飲食できるっぽいし←
とりあえず
現実にあった話をもとに漫画を描こうと思ったら
妄想が発展しすぎたのと
技術が追い付かなかったのとで
じゃあ小説にしてみようって書いてみた残念なものです
実在人物で書くよりも何か当てキャラした方が萌えやすいし←
書きやすいからボカロで当てキャラしました
KAITOとMEIKOが登場人物
元ネタでは両方女だったんですが、
百合はまだあたしには書けないわー、ということで←
書いてたら実際の出来ごととは人物が途中で入れ替わったりもしました
まぁオチとか何もありませんが……
あとあたしはこういう話が好きだなぁってだけであって
俺得すぎますが……
それでも良ければどぞ?
落胆してもイメージ壊れても責任とりません!
ちなみにあたしの作中のMEIKOは女の子っぽい話し方はあまりしません
男っぽいわけでもないですが
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もう3月も終わりだというのに、今年の冬は寒さが長引いている。まだまだ上着が手放せない季節だ。その寒さも関係ないのか、元気に遊び回っている子供たちを眺めながら、私は公園のベンチに座っていた。本当ならもう桜が咲いてもいいくらいの季節なのに、公園にある桜の蕾は開くそぶりがない。指先が冷えて凍えた。本当に寒い。
「ホント、寒いねー」
心を読んだかのように私の胸中のセリフを言ったそいつは、とす、と男性の割には軽い音をさせて私の隣に座った。
「はい、めーちゃん」
「ん」
愛称を呼ばれて、缶コーヒーを手渡される。さっき私が手に息を吹きかけながら寒いと呟いたのを聞いて、すぐ自販機で買ってきてくれたというわけだ。気がきくといえばそうなんだけど……違うんだけどなぁ。
「…カイト」
「なに?めーちゃん」
…いちいちその緩んだ笑顔でこっちを見ないで欲しい。そして呼ばないで欲しい。どうにも調子が狂うから。
「ありがと」
一言だけ言って、私はそっぽを向いた。それでもカイトの表情はわかる。どうせ、また緩んだ笑顔を浮かべてこっちを見ているに違いない。そして、私自身はちょっと顔が赤いに違いない。だからそれを見られない様に、悟られない様に、カイトと反対の方を向いてコーヒーを喉に流した。
「……っ」
意外と熱かった。少し舌を火傷したかもしれない。歌う時に痛まなければいいけれど。
「めーちゃん?」
「っ…何?」
「いや、どーかしたのかと思ったんだけど、オレの勘違いだった?」
「どうもしない」
鋭い。カイトは私のことをよく見ている。バカみたいな顔して笑っているだけかと思いきや、とてもよく見ている。いつもいつもよく……って、どうしてまた見つめられているんだろう。見すぎだ!
「何なの?」
「え?あぁ、めーちゃん、かわいいなぁ、と思って」
「早急に視覚システムをメンテナンスしてもらいなさい」
「えぇっ!?オレ、変なこと言った?」
本気なのか、わざとなのか…たぶん前者だと思うけれど、カイトは事あるごとに…いや、何もなくても私を褒める。声が綺麗だとか、面倒見がいいとか……かわいい、とか。しかしカイトはそのことによって私がどれだけ動揺するのかわかっていない。他にも、ふとした時に優しかったり、とにかくいつも不意打ちで私が緊張させられていることを、全くわかっていないのだ。わかっていないから、こうなのだと思う。というよりも、わかっていてやっているのだとしたら私のカイトに対するヘタレイメージが崩れるので嫌だ。これは私の我儘だけど。
「…こっちの気も知らないで」
「え?なに?なに?」
「何でもないってば」
「えー」
不満そうなカイトは無視して、私はまだ熱いコーヒーを飲んだ。指先が缶に温められて、体も少し温まってくる。なんだかホッとして、私は目を閉じて周りの子供たちの声を聴いていた。
* * *
コトッっと小さな音がしたのを自分の敏感な聴覚が拾い、オレはぼーっとして夢見心地だった意識を現実に引き戻された。
「めーちゃん?」
隣を見ると、缶コーヒーを片手に持ったままめーちゃんがうつらうつらと船をこぎ始めていた。さっきの音はまだ少し中身が残っている缶がベンチに当たった音だろう。中身のコーヒーをこぼすといけないので、そっとめーちゃんの手から缶コーヒーを抜き取った。ちょっと迷ってから、残っていたコーヒーと缶は捨ててきた。もったいないのもあるし、本当は飲んでしまいたいけど、めーちゃんが嫌がるかもしれないことは勝手にしちゃいけないと思った。だってほら、か…間接…ち…ちゅー、に、なっちゃう、し。
「めーちゃん、こんなところで寝るの、よくないよ」
気を取り直してめーちゃんに呼び掛けた。ほとんど人間と同じ体の作りをしていても、造られた存在であるオレたちVOCALOIDは人間と違って風邪なんてひかない。それでも、体を壊すような危険な状況に陥らないために色々なセンサーがついているから、寒いものは寒いし、もしどこか損傷したりすれば痛い。いわゆる五感というものはそろっている。だから、小さく震えながらウトウトしてるめーちゃんを見ているワケにはいかなかった。寝顔を見ていたい気もするけど、起こさないと。
「めーちゃん」
「……んー……カイトー?」
めーちゃんは目をぼんやりと開けてオレの方を見つめた。
あれ、なにこれかわいい。こんなかわいい、眠たそうなめーちゃんを起こすなんてオレの良心が許さな…じゃなくて!ここは起こすのが優しさ、しっかりしろオレ!
「めーちゃん、眠いなら帰って寝よう?ここ、寒いでしょ?」
「うー」
起きる気配がない。どうしてものときはおぶって帰ってもいいんだけど、というよりそうしたいけど、そうするとたぶんめーちゃんが後で口をきいてくれなくなりそうだから出来れば…起きてほしい。
「ほら、めーちゃんの手、こんなに冷たいよ?」
めーちゃんの手を取ってオレの頬に当てた。
「…カイトの、手も、冷たいー。でも、ほっぺ、あったかい……」
にへ、とめーちゃんが笑った。
うわ、なんだこの状況。これはまさかめーちゃんの幻のデレ期?いつもツンツンしてるめーちゃんがついにデレたの?
オレは混乱しかけた頭をブンブンと振り、冷静さを保とうとした。落ち着けオレ。とりあえずオレの頬に当てためーちゃんの手を放そう、うんそうしよう。
「……あれ?」
オレが自分の手を引こうとすると、きゅっとめーちゃんの手に力が入って放してくれなかった。しかもこれは…今気がついたけど、オレとめーちゃんの指が全部交互になってて…つまり、こう……俗に言う、“恋人繋ぎ”という手の繋ぎ方じゃないだろうか。
「!?」
一気に顔に熱が集まって、オレはまた手を放そうとした。なのに、またきゅっと力を入れられてめーちゃんに放してもらえない。
「ちょっ、めーちゃん?起きてる!?」
「んー」
起きてはいないようだけど、寝ぼけてる。ほとんど無意識で、それなのにオレの手を放してくれないのか。無意識って恐ろしい!それにしてもこれはまずい。とてもまずい。なにがまずいってオレの冷静な部分が崩壊しかかってる。こんなにかわいいめーちゃんを起こすなんて、そんなことオレに出来るワケがない。だからといってこの冷たい空気にめーちゃんをさらしておくワケにもいかない。手を放してもらえないのでコートを脱いでかけてあげることも出来ないし…オレはどうしたらいいんだ…。
途方に暮れながら、オレは自分に巻いていたマフラーを取り、空いている片手でなんとかめーちゃんに巻いてあげた。
* * *
「…眠っちゃうとこだった…ってあれ?私、寝てた?」
少しの間目をつぶっていただけのつもりで目を開くと、いつの間にか辺りが少し暗いし、子供の声も聞こえなくなっていた。驚いて横に座っているカイトに時間を尋ねようと顔を向けると、
「…って近っ!?何!!」
近かった。カイトと私の物理的な意味での距離がとても近い。カイトは最初から私の横に座っていたけれど、それでも30cmは距離が空いていたはず。それなのに今の密着度ときたらカイトと私はベッタリ状態だ。
「すいませんすいません近づきましたごめんなさい!でもでもめーちゃん寝ちゃって起きないし震えてたし寒いかと思ってちょっとでもあったかくなったらと思ってオレでもなにもしてないしすぐ起こそうと思ってたんだけどめーちゃんかわいくて起こせなくてそれで…!!」
「ちょっと待って、いいから落ち着いて」
カイトがものすごい勢いで言い訳を始めたので私の方が面くらってしまった。私が制止しようとしてもカイトはあわあわとするばかりで止まらない。
「…というのは建前でめーちゃんかわいいからついくっつきたくなっちゃったのもあるんだけどでもホントに」
相当慌てているようで、言わない方が良かっただろうことまで自分で言ってしまっている。そんなカイトの姿を見ていたら微笑ましくて、つい小さく笑ってしまった。
「だからそれでオレはね……って、あれ、めーちゃん?今笑ったの?」
「何でもない。ほら、遅くなっちゃったしマスターが待ってる。帰ろ」
カイトは「え、え、オレまたなにか変なこと言った?」なんて気にしているけれど、私は構わずに歩きだした。街灯も灯り始めたし、早く帰って夕飯を用意しないとマスターが不機嫌になるかもしれない。私は自然と速足になった。
* * *
めーちゃんがどんどん足を進めてしまうのでオレも小走りになりながらついて行った。もうほとんど沈みかけてる夕日のせいでめーちゃんもオレも全身が赤く染まって見える。だけどオレの顔が赤いのは夕日のせいだけじゃないと思う。めーちゃんはちゃんと気づいてるのかな。オレと、めーちゃんの手が繋いだままなこと。めーちゃんが、オレのマフラーを首に巻いたままなこと。
半歩先にいるめーちゃんを見ながら、少しでも寒くない様にってさっきまで必死にめーちゃんの手を温めていたことを思い出して、今更ながらに頬が緩むのをオレは感じた。視線に気づいてめーちゃんが立ち止まる。
「何」
「見てたんだよ。めーちゃんかわいいなぁって」
「見ないで」
「えー、じゃあ、観察してた」
「同じでしょ。観察もしないで」
「…やだ、観察するよ。めーちゃんのかわいいところ」
「ちょっと!」
今度はオレが半歩先を歩く。後ろからめーちゃんが色々言ってるけど、手は繋いだままで、放さないでいてくれることが嬉しかった。
「もう!」
オレが笑顔を向けると、めーちゃんも呆れたみたいに笑いかけてくれた。
「ねぇ、もっと早く歩かないとマスター待ちくたびれちゃうってば」
「いいんじゃない?たまにはマスターもちょっとくらい我慢したってさ。オレだっていつもダッ○食べたいのにガリ○リくんなんだよー?」
「あんたは別よ。もっと我慢してなさい」
「え~」
めーちゃんがちょっと手を引いてもオレが急ぐそぶりを見せないと、めーちゃんもオレに速度を合わせてくれるようになった。オレはまた嬉しくなって、歩幅をちょっとせまくしてできるだけゆっくり歩いた。
マスターには悪いけど、今日くらいはいいよね。めーちゃんとこんな風に手繋いで歩くの久しぶりなんだもん。どうせ家に着くまでなんだから、一秒でも長く手を繋いでいたい。
めーちゃんも、そう想ってくれるかなぁ?
<終>
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あとがき
恥ずかしくて死ぬ
リアルで起きたことが元ネタではあるが、
大分妄想が入ってとても恥ずかしいことになった
どうしてこうなった!
あたし一年前は妄想力が足りなくて
本とか読んでも情景とか浮かばないタイプだったのに
最近気づいたらいつのまにかすごく妄想力がついた気がする!
うん、いいことだ!(ぁ
しかしあたしの実体験的に最も重要なことは書けなかったな……
まぁいいや
またの機会……があったら、で
全く小説なんて向いてないな
漫画はもっと書けないけどな
難しいわ
あぁ、どうでもいいことだけど
一つちょっとだけ気にしたのは、あたしのイメージはKAITOはバカイトなので(酷
MEIKOの台詞では「何」とかって漢字を使ったり
「~ている」とかってちゃんと「い」を入れてるけど
KAITOの台詞は「なに」って平仮名にしたり
「~てる」とかのちょっと間違った日本語風にした…つもりです
あと、最初にKAITOがMEIKOにコーヒー買ってきた時に
MEIKOが「違うんだけどなぁ」って思ってるところ……
それは最後に手を繋いだ時に
MEIKOがKAITOの手を放さないところに繋げたかったわけで……
つまりMEIKOもKAITOと手を繋ぎたかったんですよ!
寝ている間に手をきゅっとしちゃうってのも、
無意識に手を繋ぎたいっていう気持ちが出ちゃったんですよ!
って言いたかった……が、伝わりにくい……orz
あー、どこかに萌えるMEIKO姉さんは落ちてないかしら……
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空っぽのココロは水を求めてる 息もできない程に…水中歌
衣泉
【頭】
あぁ。
【サビ】
哀れみで私を見ないで
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振られる度に見つけて
いまは見えないあなた
【A1】
儚い意識は崩れる
私と言うものがありながら...【♪修】スレ違い、あなた。
つち(fullmoon)
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ご意見・ご感想
ういにゃん
ご意見・ご感想
わー、2828が止まりませんーヽ(^o^)丿
めーちゃんも兄さんも可愛いです~
素敵なカイメイごちそうさまでした!
私もこんな文章が書けるようになりたいです(´・ω・`)
2010/04/11 21:00:59
比奈斗
>あさむんさん
感想ありがとうございます!
ラブコメっぽい小説を書いたのは…
というよりまともに小説を書いたことが今回初めてなので
そのように褒めていただけてとても嬉しいです!
2828していただけて光栄です!
お粗末さまでした?
あさむんさんも文章お書きになるんですか?
頑張って下さいね!
私はこんな話を漫画にできるような絵描きになるべく頑張ります←w
2010/04/11 23:16:54