so I wish... 窓を濡らし
揺らいだ部屋の隅が
今もアタシだけを閉じ込めて
朝を伏せた


二度とは帰らないセミダブルは広くて
その現実は理解している
でも指は刻むの　あの日のパスワード

きっとアタシがこのまま死んだとして
世界にとってはかすり傷にもならない。
アタシの物語なんて、その程度の物なんだ。

それで十分だった。


so good night 耳打つ音は
分かっている　夜雨だけで
思い知らされるの　傷に響くの
灯りは無い

きっとアタシ消えたって
世界は明日を歩いて
交わらない物語　本を閉じるの
Ah,オヤスミは夜に溶けるの


モノクロの摩天楼
捨てられた子猫の様に
陰が似合うのでしょう
繋げた星座さえフィクションなのね
「そっと　触れたい」

ねえ、眠ったままで
ずっと目覚めないなら
どれほど楽でしょう？
期待込めた瞼の上、snowflakes

魔法を少し使えればとか
願ってしまうほど冷たい
動かない足先がアタシの答えね

so I wish... 窓を濡らし
揺らいだ部屋の隅が
今もアタシだけを閉じ込めて
もう少しだけ

分かっている　独りで朝を
抱きしめていかなきゃって
この夜が染み込む声紡いで
そっと瞼を閉じていくの