磨きあげた 真冬の空に
最後の星の欠片が流れる
眼を閉じて 耳澄まして
眠る世界の声を聞いた
さよなら 愛しき明日よ
必ず来るはずの夜明けは来ない
さよなら 輝ける日々よ
僕等の物語のページはここで途切れた
二〇時間前 昇る太陽
最後の暁の日の熱さ
三時間前に落ちた血の黄昏
それから瞬いた一番星
祈り 捧げた
せめて安らかな眠りを――――――
僕等の望む世界は一人ひとり違っていて
ばらばらに向けられた進路に惑星(ほし)は惑った
もしも時計の針を左に戻すことができても
未来は未(も)う来ない
泣き叫ぶ代わりに歌を・・・。
さよなら 儚い世界よ
間違った歴史は白く塗り潰され
さよなら 悠久の天地(あめつち)よ
やがて還る宇宙(そら)の光が目に映った
さよなら 愛しき世界よ
憎しみと涙がただ荒野に変わる
さよなら 愛しき人よ
もし赦されたならば 新たな暁に出逢おう
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