真っ白な紙を前にして
 君はここに何を描くの
 まずは小さな雲ひとつ
 真似して僕も雲ひとつ

 次は何を描こうか
 問う君に首を傾げる
 困ったように君は笑み
 またひとつ雲を描いた

 晴れた空に目を細めて
 笑う君が好きだから
 空の色は澄んだ青にしよう
 そう言った僕に君は少しだけ
 寂しげに微笑んだ

 今日は何をしようか
 明日は何をしようか
 なんでもいいと言って
 俯いた僕を
 見捨てないで手を引いてくれた
 君が見せる世界が僕のすべて
 君がしたいことだけでいいよ
 そう言うと君は何故か
 悲しそうだった


 真っ白な紙を前にして
 「きみはここに何を描くの」
 僕には何もかけなくて
 それでも君は引かなくて

 「ほら何を描きたいの」
 問う君に筆を渡され
 泣きだしそうになりながら
 ひとつだけ星を描いた

 いつか君と見た星空
 心に残ってるから
 空の色を君に見せたいんだ
 夢中で空を描く僕に君は
 嬉し気に微笑んだ

 君が描く青空
 僕が描いた星空
 同じになれないって
 俯いた僕に
 知りたいって微笑んでくれた
 君が見せる世界は僕の一部
 僕がしたいことを見つけよう
 昼と夜の同じ場所
 雲が浮かんでた


 まっしろなかみをまえにして
 きみはここになにをえがくの
 まずはちいさなくもひとつ
 まねしてぼくもくもひとつ

 つぎはなにをえがこうか
 とうきみにくびをかしげる
 こまったようにきみはえみ
 またひとつくもをえがいた

 はれたそらにめをほそめて
 わらうきみがすきだから
 そらのいろはすんだあおにしよう
 そういったぼくにきみはすこしだけ
 さびしげにほほえんだ

 きょうはなにをしようか
 あしたはなにをしようか
 なんでもいいといって
 うつむいたぼくを
 みすてないでてをひいてくれた
 きみがみせるせかいがぼくのすべて
 きみがしたいことだけでいいよ
 そういうときみはなぜか
 かなしそうだった


 まっしろなかみをまえにして
 「きみはここになにをえがくの」
 ぼくにはなにもかけなくて
 それでもきみはひかなくて

 「ほらなにをえがきたいの」
 とうきみにふでをわたされ
 なきだしそうになりながら
 ひとつだけほしをえがいた

 いつかきみとみたほしぞら
 こころにのこってるから
 そらのいろをきみにみせたいんだ
 むちゅうでそらをえがくぼくにきみは
 うれしげにほほえんだ

 きみがえがくあおぞら
 ぼくがえがいたほしぞら
 おなじになれないって
 うつむいたぼくに
 しりたいってほほえんでくれた
 きみがみせるせかいはぼくのいちぶ
 ぼくがしたいことをみつけよう
 ひるとよるのおなじばしょ
 くもがうかんでた

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空色

長い。
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投稿日:2023/09/13 22:57:25

文字数:1,159文字

カテゴリ:歌詞

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