継母(母)は悪魔だった
愛を知らなかった
ただ虐げ続けた
嗚呼、美しい故に

父は救世主だった
悪魔を女神に変えた
幸せは短かった
彼は世界中を飛び回るエリート富豪

宝石や美しいドレス
継母(母)は大好きだった翠の瞳(emerald)やブロンド
亡き母(母)は愛してくれた

ある日突然
不幸(ヤツ)は襲ってきた父(救世主)はこの世を去り
継母(悪魔)は名家(天)へ嫁いだ

残された少年は独り
何を糧にすればいい?
病弱な(弱い)身体
傷だらけの精神(ココロ)雨が全て奪ってしまいそう…

「弱キ者ヨ、何ヲ望ム」
フードの男が囁く
「健康な身体を…
 強き力を…
復讐の焔を…!」
「ソレナラバ私ハ
 オ前ノ時ヲ頂コウ」

目覚めた朝の記憶
失われた弱き『ボク(自分)』
全身に漲る
溢るる力
フードの男(彼)は手を差出し
強き『オレ(自分)』は握った

探す…探す…探す…
美しい金髪
碧い瞳(sapphire eye)
真っ赤な口紅(rouge)
艶やかな身体
光る宝石(jewelry)
全て…全て…全て…殺せ!

恐怖に染まった
白い髪の毛(bleached blond)
身に纏う白刃の狂気
曾てか弱き天使だった少年は
今や白い死神へと化した

「継母(悪魔)よ、今日でお別れだ」と
真っ白なタキシードに身を包み
少年は白刃を愛人に
豪邸で開かれる
死の舞踏会へ…


嗚呼、楽しそうね…
嗚呼、私だって…
もう年頃よ
着飾れるのよ
きっと…踊れるわ…


赤 青 白 緑
若々しき花が舞う
洒落たシルクハット
御曹司どもも踊る


嗚呼、楽しそうね…
嗚呼、私だって…
踊れない 笑えない
こんな身体では…


嗚呼、どうしたことか
悪魔は参加していない?
それなら忍び込むだけ
Where is her room?


聞こえてくる
軽快なワルツ
暗闇に映る
美しいドレス
愛し惹かれ合う
少年と少女
私と同じくらいかしら…

嗚呼、神様…
私は何故…
こんな身体に
生まれてきたの…
父も母も
愛してくださるだけ
幸せなの…?


暗い廊下に
漏れる一筋の光
悪魔(アイツ)はきっと此処にいる…
慎重に刃を抜く
ノブに手を掛ける…

嗚呼、あの日から
20の年が経った
時を失った死神は
今復讐を果たさん


嗚呼、是はきっと
素敵なただの夢
次に小鳥が朝を告げれば
彼はきっと消えるのね…


見当違いだった
ミスを犯した
部屋の主は
悪魔に似た少女(天使)



貴方は何方?
何故此処に…?



私は屋敷の
主の娘
弱いこの身体では
踊れないの…


美しい少女は
哀しげに答えた
失った筈の心が
死神を廻る

私は復讐に
駆られた悪魔
貴女の母上を
頂きに…


無表情な瞳の奥に
哀しみを見た
慈愛の涙が
頬を伝う…

貴方は怖いの?
悪魔が…死神が…
大丈夫私が
ついててあげる…


力なき両足に
無い力を込め
少女は必死で
死神の元へ
大丈夫よと
抱きしめようとした瞬間
少女の身体は
崩れ落ちた


愛し愛される天使
憎しみ殺し続ける死神
生きるべきはどちらであるか
死神の少年は
決断(答え)を下した(出した)

「強キ者ヨ、何ヲ望ム?」フードの男が囁く
「健康な身体を…
 生きる力を…
生命の喜びを…
 この美しき天使に…!」
「ソレナラバ私ハ
 オ前ノ命ヲ頂コウ
 ソレデオ前ガイイノナラ…」
少年は倒れた天使に口付ける
それは死神の口付けではなく
奇跡をも呼ぶ王子の口付け…


嗚呼、彼はきっと
素敵なただの夢
次に小鳥が朝を告げたら
彼は消えてしまったのだもの…

嗚呼、不思議だ 奇妙だ
奇跡としか言い様がない
お嬢様のお身体は
まるで嘘の如く…


嗚呼、彼はきっと
素敵な王子様
次のページを捲れば
二人は永遠に幸せ…
二人は何時も一緒…
二人は永遠に幸せ…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

永遠の少年とそれに伴う鎮魂歌

歌詞の通りです。(笑)
ストーリーは、大体わかっていただけるかと。

はやみね先生の某新作小説を読んでイメージの湧いた詩です。
メッセージや作曲しますなど頂いたら、飛んで喜びます。

閲覧数:421

投稿日:2009/01/24 07:40:01

文字数:1,614文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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