やけに冷えたこんな左手が
また気づかせたのは隣にいないこと。
手袋ならいらなかったんだ。
欲しい温かさはキミのがよかったの。

好きだって告げたのも
さよならを言ったのも
今でも泣いてるのも、全部私で。

ああ、馬鹿みたいだな。

もう届かなくてもいいから、せめて願わせて欲しいんだ。
私と過ごした時間が1つでも、キミの中残ることを。

また夢の中で出会う度、息をする理由が消えていく。
私が私でいられるその意味が、1秒ごと溶けていくの。

もうすぐ春が来る。
世界で一番寂しい春が来る。

キミの好きな人になれたのが
私であったこと。今では違うこと。
キミのいないそんな毎日が
2人で歩んでた日々さえ超えること。

こんな思いを知るために愛したんじゃないと涙を零した。
昨日みたいに思えてくる2人ただ笑いあうような明日は

もう来ないんだ。

きっと吐いた息の白さが色を成せるような刹那に
2人は出会って、笑って、恋をして
そして今、消えていくの。

もう届かなくてもいいから、せめて願わせて欲しいんだ。
私が知れないキミのその未来が輝いているようにと。

もうすぐ春が来る。
片想いにさえなれない春が来る。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Soliloquy / U-RASIA

「キミのいない春が来る。」

作詞/Ryohei Haduki(葉月リョウヘイ)
作曲,編曲/Yuu Ito(伊藤由宇)様

C95にて頒布の下記CDにアルバムverが収録されます。
こちらのボーカルはつゆり花鈴さんです。
https://u-rasia2018.tumblr.com

閲覧数:599

投稿日:2018/11/28 22:35:28

文字数:505文字

カテゴリ:歌詞

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