今日はどこに行こうかな 自分で決められないから
誰か適当に決めてよ 誰か僕に構ってよ
行きたい場所もそんなにな あるわけじゃないから
だけどこのまま寝ていたら なぜ休んだか分からない

どこかに行かなきゃいけないが どこかへ出かける気がしない
気だるい朝のまま引きずって 時計の針は上を向く
喧騒の合間を縫って 電車の音が響いてく
車輪の上で軋む箱 色んな匂いが置き去りにされたまま
憧れていたミュージシャンが 処女作をリリースした
その年齢を追い越してしまった
太陽の速度で 駆け抜けていった
青春時代の 日々が

鞄に荷物をまとめたが 財布と水と薬しかない
本やパソコンを入れたいが 却って重いと厄介だ
紐を結んだ靴の裏に どこのかわからない画鋲が
この町から出る僕の足を 引きとめているようだった
挨拶さえろくに交わすこともできない いい年をした男が白昼堂堂
しわくちゃのポロシャツ一枚だけで 特筆のない道を浮遊した
憧れていたミュージシャンが 代表作をリリースした
その年齢を追い越してしまった
太陽の速度で 駆け抜けていった
青春時代の 日々よ

夢があった気がしたが いつの間にか無くなって
恣意的に敷かれたレール 保険まみれで走ったのは
生きていくことが面倒くさくなったから
失礼なことを言いますが

憧れていたミュージシャンが 電車に飛び込み自殺した
その年齢を追い越してしまった
太陽の季節が 僕を置いていく
疎外していく 時代が

生きていても傷つけるだけなら 僕だけを刺してしまえばいい
人が苦しむのが辛いなら 僕だけ苦しめばいい
電車は都心へ向かうけど 僕の心は家においてきた
これから一日眺めるすべての車窓が 僕の記憶には残らない
僕の記憶には残らない 生涯一片の歓びにもならないはずだ

今日はどこに行こうかな 自分で決められないから
誰か適当に決めてよ 誰か僕に構ってよ
行きたい場所もそんなにな あるわけないじゃないか
だって本当の僕は宙に浮いたままどっかへ見えなくなったんだ
空虚な骸を埋めてくれ
憧れていたミュージシャンが 何らかの賞を受賞した
その年齢を追い越してしまった
太陽の速度で 僕を追い抜いて
どこかへ行ってしまった
憧れていたミュージシャンが 電車に飛び込み自殺した
今日僕は彼に会いに行く
少しでも話せるかな

ライセンス

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太陽

三浦大輔が引退なすった
これで現役大洋戦士は戸柱だけになってしもた・・・

閲覧数:148

投稿日:2016/09/24 00:00:22

文字数:980文字

カテゴリ:歌詞

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