透き通る玉座に　腰掛けた一人の国
治めるべき民の姿　歩けどもう見えぬ
形のない王宮　留まる思いの在処
私の名を呼んだ人の　優しい声も知らず

昔々名前のない　絵本に生まれた王子様
raison d'être 果たすべきの　永い夜と今宵も踊る
名前のない王の姿　歴史が何も語らずとも
一人で良い貴方だけが　私の名を知るのであれば
raison d'être 　生きた証



氷と呼ばれたのは　脆く鋭利過ぎた硝子
見えぬままに傷付け合う　続く空を騙り
雪原を歩いた一人足跡を辿り
私は知る今これより生きていく理由を

昔々名前のない　私の名をお前が呼んだ
raison d'être背くような　想いが胸を締め付ける
夢の終わりを探すように　永い夜と今宵も踊る
一人で良い誰一人も　私の痛みは解らない


これまで誰一人も　教えてくれなかった
涙の止め方を　許されるという意味を
（涙の流し方　愛されるという意味を）


raison d'être raison d'être 　倒れるわけにまだいかない
矛盾めいたraison d'être　本当はどこかで知っている
raison d'êtreそれ以上の　生きる意味を教えてくれた
話したくないそう願っていた　小さな硝子の王国で
誰一人も欠けないように（raison d'être今果たそう）