『track 1』


お気に入りのCDを流しながら
次はどんな風にメロディを重ねようか
メトロノームはリズミカル 数える鼓動
揺らいだ

荒れ模様の空は今の僕の様
虚ろげな目で遠く眺めた向こうは
映りこんだ景色から彩りが消えていって
思い出せない昨日ととてもよく似ていた

未完成だったあの頃の絵は
眠り続けたまま
宛先だけが描き込まれて
届かず隠された
今も残る未練の花を
咲かせたなら終われるのかな
取り出した絵の具はとうに固まって抜け出せない


後悔を溶いた先で聴こえた歌は
懐かしい自信を蘇らせるサインで
わざとふいにしたものが輝きだした頃に
見過ごしてきたことの大事さを知った

使い古されたラジカセの中に
置き去られたままで
言い訳しないで 気付いた時は
すぐにその手に取って
抱え込んだ小さな罪を
許せたなら笑えば良いさ
抗った新たな世界で音符を拾いながら


型破りだけど 誰か1人が
声を上げ叫んだなら
理解(こたえ)を燻し上げて 拍手の狼煙を
見送った
乞い願う期待を連れて

壊してしまった 大切な鍵を
寄せ集め 繋ぐ
臆病な僕の末路はもう拓いた

未完成だったあの頃の絵は
まだ夢を見ていた
宛先だけが変わらないままで
終わりを待ちわびていた
今も残る未練の花を
枯らせたなら始まるのかな
手に取った絵の具はすでに生まれ変わり出していた

始めよう また最初から

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

『track 1』

既存の曲を借りて弾けた第10弾
よくもまぁ懲りません事
この時分は某チキンのバンドが無性に聴きたくなって聴き倒していたため、使ってる曲がほぼそのバンド
失われた野郎のナンバーを拝借
毎度毎度イメージと色があるけれど、これに関してはタイトルの如く

「繰り返す日々は常に背中合わせのマンネリと新鮮の中、やり直すのにも始めるのにも遅くはないから・・・。さぁ、また、何度でも最初から」

というのが隠れコンセプトだったりした

閲覧数:101

投稿日:2013/06/28 22:33:27

文字数:595文字

カテゴリ:歌詞

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