A

街の隅に 吹き溜まる僕の手足は
粛々と 明日への準備を進めて
温くなった 浴槽の水が纏わる
この夜は どれだけ長くてもいいよ

A

くもる窓に 不安定な願い映して
その影が 帰ってゆく音が聞こえる
囁き出す 散らばった夢の粒子に
月明かり 浸りたかった詩集を閉じる

B

いつまで居たくても いつまで居たくても
春は空の底 風におぼれては

S

さよならを言い合った
流れの上 眩しい二月のこと
「悲しみを歌えない 陽だまりほど
寂しい場所はないよ」
そう歌う 歌う

C

だんだん空想が増えていく
明日さえ想い描けなかった
子供の頃を思い出している
「あした天気になあれ」で舞い上がる
夕焼け空が背中を映した
子供の頃を思い出している

B

降り頻く雨の音 降り頻く雨の音
去りゆくばかりの 夢をひとくれ

S

投げやりに吐き出して
嫌いになる言葉と 二月のこと
自分のこと どうして嫌いなのか
分かるようで言えない
話せないまま

SS(S'+SS)

さよならを言い合った
触れられない肩の二月のこと
手のひらをすり抜けた未来のこと
静かに抱き寄せながら歌う

「悲しみを歌えない 陽だまりほど
寂しい場所はないよ」
そう歌う 歌う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

二月のこと

3/6 何箇所か語彙・表記を改めました

閲覧数:270

投稿日:2020/03/06 15:08:52

文字数:528文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました