窓ガラスをすり抜けて
あなたの頬包むのよ
触れられないものと知り
心は凍る

私にだけ降る雪は
悲しみよりまだ深く
降り積もって
大空さえ覆う

失うことそれが
運命だとしたら
重ねた月日は
何のためにあるの

二人のイニシャルと
愛の言葉寄せて
指輪に刻んだ
同じ人はいない

憧れからいつの間に
小さな胸ちらちらと
舞いはじめたこの恋が
苦しいほどに

話をするだけでいい
腕の中で消えたいの
夢でさえも
叶えてくれないの

静かすぎる街が
見えないまで沈む
今夜降る雪は
私のせいなのよ

まどがらすおすりぬけて
あなたのほおつつむのよ
ふれられないものとしり
こころわこおる

わたしにだけふるゆきわ
かなしみよりまだふかく
ふりつもおて
おおぞらさえおおう

うしなうことそれが
うんめいだとしたら
かさねたつきひわ
なんのためにあるの

ふたりのいにしゃると
あいのことばよせて
ゆびわにきざんだ
おなじひとわいない

あこがれからいつのまに
ちいさなむねちらちらと
まいはじめたこのこいが
くるしいほどに

はなしおするだけでいい
うでのなかできえたいの
ゆめでさえも
かなえてくれないの

しずかすぎるまちが
みえないまでしずむ
こんやふるゆきわ
わたしのせいなのよ