・・・また、この暗闇か。
いい加減何かヒントぐらいくれよ。ホント。
さっきは名美が子供だったはずなのに、いきなり中学生になったりして。なんなんだ?・・・
・・・あの頃は、まだ両親もいたっけ。今は死んじまってるけど。
たしか名美が10才だったから・・、あれ、いつだったっけ?
まぁ、どうでもいいや。その頃は、まだ両親の死なんて考えられる年じゃなかったもんな・・・
・・・そういえば、名美たちはどうしてるんだろう。あの後、どうなったんだっけ・・・?
こんな時に自由の利く空間だったらいいんだけどなぁ・・・
そんなことを考えていると、不意に頭上から声が聞こえた。
『和人!しっかりしなさいよ!』
『おい和人!お前まだやることあるんだろうが!』
『和人クン・・・どこに行っちゃうの?ねぇ・・・』
『ねぇ、早く起きなよ和人くん・・・。早く起きてよ・・・』
『和人さん。あなたいろいろ抱え込みすぎですよ・・・。相談してくれても・・・。』
・・・名美?真二朗?美空?凛?廉?そこにいるのか?
あぁ、皆無事なんだ。よかった。犠牲になるのは僕でいいから・・・
・・・それより、美空は僕のこと、皆に話したみたいだな。廉とか心配してくれてるし。
僕の両親のこととか、僕が転校してきたこととか・・・
・・・帰ったら、皆にきちんと説明しなきゃ、だね・・・
・・・ん?なんだこの嫌な感覚。なんだろう、とっても危ない感覚だけど?・・・
遠くから、何かが轟音を響かせて、やってくる。
それは、まるで夜に誘い込む悪魔のような、そんな印象を受けた。
・・・なんだよアレ?身動きが取れない・・・っ!やばい!・・・
最後に見たものは、昔においてきたはずの、ある人の笑顔だった。
Black dusk 第2章-1.5
え、これは何かって?
何かに例えてくれって?
ん~、間奏?←適当だなオイ
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