『線香花火』

冬に線香花火
雪に落ちて溶かし消えた
夏に戻りたい
そんな願い事とともに

急にどうしたのも
何も答えず君は
遠く受話器の向こう
「夏祭り連れて行って」

白い浴衣姿
黒く伸ばした髪か
どこか大人に見せた
久し振りよりももっと

「今日が終わるまでは
嘘の恋人でいて」
何か答えようとするたび
たこ焼きを食べさせられた

冬に線香花火
白く細い煙揺れた
君を思い出す
淡い夏の匂いがした

一度振り向いて
朝のホームへ消えた
不意に唇重ね
「さよならは言わないで」と

夏が終わる頃に
君が死んだと聞いた
みんなありがとうまたね
柔らかな文字を遺して

冬に線香花火
力強くはじけだした
いつか終わるのかな
僕に何か出来たのかな

冬に線香花火
雪に落ちて溶かし消えた
夏に戻りたい
そんな願い事とともに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

線香花火

閲覧数:49

投稿日:2021/11/14 09:36:20

文字数:360文字

カテゴリ:歌詞

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