「へ…くしゅんっ」

 このくしゃみから始まった。
 温かい日々が続く中、
 急に暑くなったものだから。
 
 くしゃみは寒い時と、誰かが
 噂してるときだけだよって
 昔メイコ姉に教えてもらったっけ。

 でも寒くもないし、誰かが
 噂してるようにも思えない。
 最初は花粉かなって思った。


 「けほっけほ…」

 今度は咳が出た。
 喉も痛い。

 歌いすぎたのかな、昨日。
 レッスンの缶詰めだったし

 そういえば明後日レコーディングだ…
 それまでには治ってるといいな













 「風邪だねぇ」

 へらっとした笑顔でカイト兄が
 俺の脇の体温計を見た。

 体温計が示す数字は38と5。
 あぁ、そうなのか。

 どうもおかしいと思ってた。
 この前からの症状

 さっきカイト兄に顔色悪いって
 心配させちゃって。
 ごめんね、

 「レンくーん、何か食べれそう?」

 エプロンをしたミク姉が聞いてきた。
 何かを作ってくれるようだ。

 「…うん、ありがと」
 本当はだるくて食欲ないけど
 ミク姉に悪いから嘘ついた。

 カイト兄が額に冷えピタ貼って
 冷たさに頭がキンキンしてきた。
 
 メイコ姉はカイト兄が信用できない
 とのことで、2人付き添う形
 になっている。




 ミク姉が出来た料理を運んで
 きてくれた。葱粥だった。

 ミク姉に食べさせてもらった。
 ふーふーして、あーんして、
 恥ずかしかったけど
 ありがたかった。

 

 食後の薬を飲んで、布団へ
 潜り込む。

 カイト兄は唄ってくれて
 メイコ姉は頭を撫でてくれた。
 ミク姉の食器洗いしてる音が
 カチャカチャと聞こえる。

 

 でも何か物足りない。
 何となく寂しい気持ちになる。
 熱があるからだろうか
 


 大好きな、安心する
 あの子が―…













 「レン風邪なのっ!?」

 メイコから忠告を受けて慌てる
 レンと良く似た少女。

 大声を挙げたかと思いや
  白いリボンを揺らしながら
 駆けていった。

 


 「レッ…」

 着いた頃には眠っているレンの
 健やかな規則正しい寝息が
 聞こえてきて安心する。


 少女は蒼い瞳を揺るがせながら
 レンの隣にぽすん、と腰掛ける


 「リンが来たからもう大丈夫だよ」

 ニッと笑うと、レンのまだ熱い額に
 手を翳した。









end

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

cold


はい、ただの自己満ですはい←

風邪ネタが好きすぎてっ…(殴
はい変態ですすみません←

あとテスト終わりました(´∀`*)!!
やっと自由の身((

閲覧数:388

投稿日:2011/05/28 14:33:26

文字数:1,044文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 瓶底眼鏡

    瓶底眼鏡

    ご意見・ご感想

    あー、やっぱさーもんさんの話っていいですねー……すっごい心が平和になりますー……

    テストお疲れ様です!これからも頑張ってくださいね!!

    2011/05/28 14:48:00

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