ブラックライトサテライト

「もう、眠くないよ。眠くないよ。」　朝日は嫋やかだろ
「あぁ、茹だりたいな。茹だりたいな。」　つまりは遍きたいんだ
「そう、攫えないぜ？　攫えないぜ？」　耳元で囁いて
「さぁ、何処へ行こうか？　何処へ行こうか？」　「意味が無くてもいいんだ。」、と
「なぁ、疲れるまで歩こうか？」　甘いお菓子と遊び心
「あぁ、ぶん殴りたい。」じゃヤダ　寂しなことは放り込んでいけ

昔しがんだあの夢が　飽和されて墓標を立ててくんだ
ならばもういっそのことどうか　「後戻れなくなってみてみようぜ？」と叫ぶ
「……なんて。」

「月明かりにキャラメルを搦めて遊ぼうぜ。」　陽溜まりに心臓を食べてやれ
何かを以ってしてこんな冒険すら　壊しては「誰彼か寄り添えよ。」
気掛かりな日常はコーヒーを浸して　気怠げな温さにも息衝いて
「アナタと出会えてホント嬉しかったよ。」　今だけはそうであると願うだけ

「あぁ、疲れ切った。疲れ切った。」　星空も見れたんだ
「なぁ、魔法だって。魔法だって。」　そんな気さえしたんだよ
「そう、笑えたんだ。笑えたんだ。」　これだけで幸せだろ
「さぁ、キミはどうだ？　キミはどうだ？」　「……アナタはそれで楽しいの？」
「まぁ、どうだって良いだろ？」　お月様にも気付かせない
「じゃあ、よく解らないや。」まだ　何もかもすら「……だってそんな感じで。」

「眩暈で酔えちゃうのは悲しいね。」
「苦いお酒で忘れられたらね。」
「消毒できる記憶ならいいね。」
「でもそんなもんなのちょっと残念。」
くらくらりまた雨は集えり
粋な歌に気分上げてみたり
ボクらまたこの星と愛でたり
そんなこんなの衛星みたいに

「馬鹿なのか？」そう思う
「直走れ。」巡り会う
「キミは誰？」訊いてみる
「ボクはボクだ。」知っていた
意味なんて無いような
美しくありたいな
そんなもので紡いだ
叙情的に飾りたい

「なぁ一つ教えてくれよ。」　何故ボク達は歩き続けるの
「長く綴るんだ。」そんなことだ　ボク達はそうして旅を続けるんだ
「……エェメン。」

キルシュの星、向こうには燦然の輝き　「そんなんでどうしてがいいんだよ。」
「言い難い誰彼で何故またふらついて。」　だけどまだ旅だけは終われないな
三千が瞬いたザラメの匂いで　汚してた手の平も飽和して
「彼方の出会いがホント嬉しかったよ。」　教室で机叩いて泣くだけ

「月明かりにキャラメルを搦めて遊ぼうぜ。」　陽溜まりに心臓を食べてやれ
何かを以ってしてこんな冒険すら　壊しては「誰彼か寄り添えよ。」
気掛かりな日常はコーヒーを浸して　気怠げな温さにも息衝いて
「アナタと出会えてホント嬉しかったよ。」　今だけはそうであると願うだけ