青空を見上げた、ゆったりと流れる雲
一度あの雲の上に横たわってみたい
そんな思いを胸に歩んだ道の足元には
毒を持った無数の棘が生える

強いられていくのはとても大切なものを
供物として捧げること、その見返りもない
この繰り返しの中、身を置く場所も消えて
地図にない穢れた街、そこに身を寄せていた

失ったものは二度と取り戻せず
追いかけてそれを探し傷つくだけ
体じゅう砂に塗れ汚れていく
古い小屋のバスルームのシャワーだけが体を癒した

いつまでも続くと信じた日々を支えていたものたち
時が流れ続ける中で一つずつ失っていく
それに代わるものさえなくて永遠に失われていく
そしてすべてを失ったら此処にいられない

          *

地図にも載ることのない灯り少ないこの街
迫る夕闇の空が赤色に染めていく
擦り切れたジーンズを穿いて彷徨ってたら
聴こえてくる音楽に引き寄せられていたわ

激しさに満ちたダンスミュージックが
人々を包み込んで踊らせてる
その中に混ざり込んでこの体を
音楽に合わせながら悲しみを隠すように踊った

心に負った深い傷は二度と癒すことはできない
だけど少しの間だけは忘れて踊り続けたい
そんな私のことを見てる一つの視線を感じたの
ターンテーブルを操るあなたの視線を
 
    *           *

それがあなたと私の関係の始まり
本当なら此処で心を許すのは恐い
だけどあなたのこと信じられそうなの
だから私はあなたに心を許した

あなたと私の過去にある失った悲しみは似てる
だから互いを受け入れ合いあなたと恋に落ちていく
このまま激しく抱き締めて、そしてこのまま放さないで
この「霧のような荒廃街(ミスティダウンタウン)」で
私は変わろうとしてる

私からすべてを奪った頭の狂った為政者を
私は決して忘れない、必ず奪い返してみせる
私はもう独りじゃないわ、あなたというパートナーがいる
脱がされた裸の姿であなたに抱かれて勇気を授かるの
いつか戻るために

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Misty Downtown

閲覧数:93

投稿日:2017/11/29 19:20:00

文字数:846文字

カテゴリ:歌詞

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