踏み切を渡る寸前に、好きだった人を見つけた。
髪型が少し変わってた。僕を見つけ手を振る。

『少しだけ細くなったね』
『前よりも君は大人びた?』
『髪の毛を伸ばしてみただけ』

僕は今も変わらず。

あの時、見つけていた。泣いてた。
誰のせいでもないのに。

僕はまだ、間違いを思い出せないでいるよ。
君はもう、止まらずに前を過ぎていくだけ。

目の前を通りすぎる足音が
僕だけを取り残していく
思い出を美化して集めて
ここにいると気付かず。

夕刊に書いてた予報が、嘘ついた。
土砂降りの雨を、いつまでも人のせいにして
当たり前に生きてた。

『僕には何も無いから』
誰かにそう言って欲しくて

隠してた惨めさを今も残しているけど
曖昧な後悔も同じだと知るだけ。

昨日と今日の僕は
さよなら、さえも言えずにいたのに。

あの日いた踏切が僕を止まらせているから
君にまた出会えたら何かをいえるのかな。

戻ること、願ってもやり直せないけれど
強がりを見せながら上手く進んでいこう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

硝子の小瓶が砕けるように

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投稿日:2014/04/03 11:30:56

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

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