夜明けに響く音＿vocaloff マスタリングなし

キバ

夜明けに響く音

「いつから見えるの？」
霧深いこの街の近くにある
灯台空はまだ暗い時
「もうすぐ見えるよ」
少しだけ白い息吐きながらも
小さく言葉を紡いで行く

それは彼方から見える星々達を
押しのけ光の矢が差す

空が白んで
嗚呼、光が差し込む
夜が明ける
町も目を覚まして鐘が響く
さようなら月と共に星が消える
君は僕に「おはよう」と笑った

いつかまたこの場所でまた出逢えるなら
それはきっと素敵だね

夜も更けていく1日の境界線
海の見えるこの町遠すぎる距離感も
少しずつ消えていく理由のない言葉も
隠した記憶さえも形は残らないから
いらないから

今日も灯台へ登りだす
見えない螺旋を駆け上がる
鉄の足音は２つだけ
白い息も少し薄れてるけど

空が白んで
嗚呼、光が差し込む
夜が明ける
町が目を覚まして鐘が響く
さようなら月と共に星が消える
「おはよう」といつかの声がした

それは消えることのない微かな記憶で
鐘の音がまたひとつ朝焼けの空に響いた