昨日も一昨日も
そして今日も何もなく
一日は過ぎていきました
「あと５回時計の針が動けば
また明日がやってくるでしょう」
そんな予言を
ディスプレイを眺めながらつぶやいた

今日もまた私の予言は当たるでしょうか
今までの人生で
外れたことはないんだけど
それでもたまに不安になる
私は明日も生きているでしょうか

きっと明日もまた日が昇り
学校に行って「おはよう」
特に代わり映えもしないこの世界
そんな景色が流れてく
そして夜になれば星が光り
布団に入って「おやすみ」
これが私の世紀の大予言
明日もきっと大当たり





明日も明後日も
そんな未来に何もなく
平和に過ぎていくでしょう
「あと３枚カレンダーをめくれば
また来年がやってくるでしょう」
そんな予言を
当たると決めつけながらつぶやいた

今日も私の予言は当たるでしょう
これまでの人生で
一度も外れたことはないんだから
いつしかそれが当然だと
そう思いながら私は生きています

きっと来年もまた年を取り
ケーキを食べて「おめでとう」
特に代わり映えもしないこの世界
そんな月日が流れてく
そしてシワが増えて年老いて
お墓に入って「おやすみ」
これが私の世紀の大予言
死ぬまできっと大当たり


世界は一瞬で変わった
すべてが飲み込まれた
明日は当然じゃなかったの？
当たらなかった大予言

それでも
きっと明日もまた日が昇り
すべて乗り越え「おはよう」