『コノハナチルヤ -side M-』

掛ける言葉が　見つからない　ただ二人静か
はらりはらりと　時を刻む　景色に紛れて
旅立ちの言葉を　口にする貴方の顔
そう　優しくて　悲しくて

愛してる　それなのに
大好きな　はずなのに
気丈に振舞うワタシがいた

笑顔で涙堪えて　見送った　孤ノ華　散ル夜
大丈夫寂しくないよ　心はいつも一緒だよ
ワタシの頬に付いた　桃色に微笑みながら
髪を撫で　行ってくるねと囁いて歩き出す

貴方の余韻　動けなくなる　ただ一人静か
離れていく　小さくなる　その後姿
あの門を曲がれば…(行ってしまえば)
またいつの日か逢えるの？
伸ばしたこの手　空を舞う

なんでなの　どうしてよ
消えないで　行かないで
私を一人にしないでよ

ただ貴方と離れたくない　泣き濡れて　孤ノ華　散ル夜
愛しさとこの一片に　後悔と自責を重ねて
素直になれなかった　寂しいと言えなかった
花弁とその揺蕩魂が　紅に舞い散る

Even if you are far away…　Lovin'you
自分に言い聞かせる　
新らしく芽吹く為こそ　今散るのは必然
綺麗だよと言ってくれたから　大切にしてくれたから
無くしそうな　その大きさが　ワタシを戸惑わせる　　

けどこのままじゃ行かせない　貴方の名を叫んだら
追いかけて　こっち向かせて　クチビルにキスして染まる
ワタシを置いてく　貴方に仕返ししたいから
可愛さに　磨きを掛けて　おかえり言ってやる

さくら　さくら　季節巡って咲かせましょう
さくら　さくら　待ってるからね