レ)この村一の　可愛い娘
　本が好きで　お歌が好きで　会話が好きで
　眠りが好きで　踊りが好きで　あの人が好きで
　
　僕には手の届かない存在
　幾度手を伸ばしたって　あの娘(こ)には届かない
　彼女はあの　青い髪の男が好きだから

　僕の儚い幻想(ゆめ)は　なんど打ち破られてきたことか
　あの娘(こ)と過ごす日を夢に見ながら　時は過ぎ
　僕の夢は　決して叶う事はないのだろうか

リ)この村一の　可愛い娘
　本が好きで　お歌が好きで　会話が好きで
　眠りが好きで　踊りが好きで　あの人が好きで

両親によって作られた運命(さだめ)
　虚無(うそ)で彩られた　私のこれまでの人生(みち)
　私は何度眺めたか　黄色い髪の男の子

私の儚い幻想(ゆめ)は　なんど諦めてきたことか
　黄色い髪の男の子を夢に見ながら　時は過ぎ
　私は嘆く　青い髪の男と過ごす日を

レ)僕の儚い幻想は　いつになったら終わるのだろう
リ)私の儚い幻想は　いつになったら終わるのでしょう
レ)あの娘と過ごしたい
リ)あの少年と過ごしたい

レ)青い髪の男から　あの娘(こ)を奪うためなら
　僕は何だってしてやろう
リ)青い髪の男から　誰か私を奪って頂戴
　それしか私は逃げられない

レ・リ)このつまらない運命(さだめ)を　打ち破るために

レ)そして　僕は――――
リ)そして　私は――――

レ・リ)果たして　二人は　打ち破る事が出来たのか
　　　それはまた　別のお話

　　　とある村に語り継がれる
　　　とある娘と少年のお話
　　　絶えることなく　語り継がれる
　　　二人の儚い幻想(ゆめ)恋愛