電電来子の投稿作品一覧
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1A
詰めこんだ弾丸は意味もなく飛び出してた
「こんなことすらできないのか」罵声(ばせい)の雨
ハートに、ハードに突き刺さる何かしらの衝動に
「それなら生き残ってやろう」呟いた
極めこんだ算段はにべもなく断ち切られた
「こんなことすらできないのか」指差す笑み
コースも、モードもばらついたままでのゼロ...Utopia or Distopia(仮)
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A
本を読むのが好き
ページをめくる心躍らせながら
あなたと会うのが好き
カウンター越しの業務連絡
B
この世界は不可思議
予定調和には終わらないから
一歩先が読めない
ページもめくれないまま...恋愛小説な私。
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A
子供のころ描いてた背中は
随分と今じゃ小さくなって
どうしたんだい? どうしたんだい?
なんでそんなに縮こまってんのさ
B
ねだることばかりが上手になって
大きくなったはずの両手から
落としたものもなくしたものも
多すぎて数えきれない...Twenteen
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A
ずっと待っていた
自転車に乗ってくるあなたを
調子外れの歌 響かせて
春の花の香り 漂(ただよ)わせて
A
きっと終わっていた
始まる前から出会う前から
調子外れの歌 響かせて
春の花の香り 漂わせて...手紙
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A
霞む衛星 富と名声を
不可思議混じりに集めて放った
奥へ遊説 唱え歓声の
轟く “ことなかれ” 主義の現実を
B
陰謀論 暴論の
答えはまだ出ないまま
知らないふりをして
「手を打て!」「足を鳴らせ!」と...オーダーメイカー
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A
行動は難解で 会話には入れない
そんな君がこの目に焼きついていった
最初はうらやましいだけだった その次には傍にいたくなってた
次の次を何度か越えたら 君が欲しくなっていた
B
見た目だって 中身だって 全部全部 つりあわない
机いくつか越しの埋まらない隙を
どうしようもなく見つめるほど
僕は ...君の中に少しだけ僕を
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A
羽根むしられた天使
もがく地上で這いずって
声届かぬ神託
あらぬ虚言を引きずった
B
祈りなさい
その心求むまま
堕落した白き翼
回らぬ舌で世迷言...失楽園
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A
ひとりで寂しい夜も繋がっていたい
ハートや星や笑顔に埋もれさせて
他愛もないやりとりに 心 飛びこませたい
B
そんなアナタの願いを叶えましょう
数値だけの存在だけど
歌と光で導いて、手にした言葉を胸に抱き
S
届けるよ、このメッセージ...transmission of the messages
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A
少女の足元には影
頼るものもなく
灼熱にすでに渇き飢えて、少女は独り立つ
A
少女の瞳には翳(かげ)
虚ろがこびりつき
灼熱はすべて奪い掠め、少女に襲いくる
B
孤独と幾星霜に苛まれた心には...少女は砂漠に独り立つ
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A
派手な振動で君の鼓膜は
きっとどこか壊れてしまった
私の声は届かない
君の耳にはもうずっと届かない
B
耳触りのいい
餌に
策に
無機物に、君は...スリヘル。
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A
昔々誰かさんが言ったそうな
「神は死んだ」と嘆いたそうな
「神様も死ぬんだなぁ」って
そう言った先輩も死にました
あぁ
S
世の中は割と理不尽で
僕みたいな輩(やから)が蔓延(はびこ)ってゆく
何にもないの、気力もやる気も...なにもない
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A
バラバラになったパズル
拾い集めてゴミ箱へ
どうせ考えてないなら
いらない いらない 必要ない
B
目を潰したまま
自分が求める理由を求めた
無限ループで終了
ガラクタになっただけ...チリアクタ
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A
誰にでもこんなことできるよ
僕である必要はないでしょ
誰にでもこんなことできるよ
こんなことくらい
こんなことくらい
A
誰にでもこんなことできるよ
あいつでもそいつでもできるよ
誰にでもこんなことできるよ...心、自傷
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A
ちょっと僕の話を聞いてほしい
すぐに終わるさ、すぐにね
B
言わなきゃ伝わらないこともあるだろう
言わなきゃいけないことも、そりゃあるだろう
それでも僕は思うんだ
「言葉じゃ伝わらないこともある」って
S
君の声も 君の温度も 君の優しい微笑みも...(略)足りない僕の頭と言葉(略)
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A
汗がダラダラ 膝はガクガク
扉の前で小一時間 過ぎて
いつの間にか両手が震えてる
B
落ち着かせるためにお注射をしなくっちゃ
ポケットからガラス製の薬物取り出した
S
動脈に刺して 血流感じて
三原色の液体を注ぐの...ストレス逃避行
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A
密やかな声がする
夜の闇に紛れてさ
雲に隠された月
両目が光る・る・る
A
ささやかな悪戯(イタズラ)さ
そんな怖がらないでよ
星は落っこちちゃった?
クスクス笑う・う・う...前夜祭へようこそ
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A
自分の嘘が嫌いでした。
心がえぐられるような気分で
誰かに依存したい本心と
心許ない笑顔がごちゃまぜになってって
A
自分の嘘が嫌いでした。
心ばかりがきれいごとを吐いて
誰かを見下したい本心と
心さえ失くしそうな不安感、あっあっあ...ショウシン・モウモク・ジコヒテイ
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A
どうしよう、心臓爆発しそう
頭が沸騰しそう
ずっと片思い一方通行な
隣のクラスの高橋君
でも見ちゃったの、私見ちゃった
B
同じクラスの斉藤さんと
二人きりで遊園地へと
腕をからませ...ちんちんかもしれない
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A
くっつけちゃうぞ、そこの君
ぼくの体に縫い糸でちくちく
名前はキマイラ、生まれてこの方
愛されたことありゃしない
B
不気味な目
不気味な手足
不気味な足音響かせて
不気味な歯...ぼくはキマイラ
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A
銀の首輪に錆びた鎖
腐った味
感じない舌先
震える夜の部屋の隅
子守唄は悲鳴、酩酊。
B
這いつくばって何に成って
牙も爪もとうに折れた
血肉滴る皿の上...犬傀儡
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A
鼓動 混同 賛同 一直線
堕落 墜落 快楽 万々歳
機能 才能 反応 最前線
御託 潤沢 全く 無問題
B
あんたが望まなかったように
わたしも望まなかっただけさ
S
狭すぎるこの世界の中で...ネグレクトシンドローム
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A
乱雑に扱って欲しくはないけど
大事にして欲しいわけじゃないのに
勝手な想像→妄想
叩く陰口 「笑ってんでしょ」
B
そこそこ最低な視線
まぁまぁ最悪な意見
集まって一塊に
S...perfect princess
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A
地下室の壁 血糊のあと
閉ざされた扉の鍵穴は消え失せ
囚人染みた格好のまま
不味い飯と空気貪ってた
B
足枷が外れないから
外に出ること諦めて
かつての英雄は
右手の痣眺めた、だけ...幽閉サイケデリック
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A
ぱっと呼んで急言 そーっと置いて進言
語り出すのはミーイズム
かっ飛ばして削減 ふーっと吐いて上限
悟り出すのはエゴイズム
B
調子乗って アクセル踏んで 突っ込んで
サヨナラ バイバイ マイライフ
料紙切って 良識って なんだっけ?
ホモもヘテロも逆様に...ミィンブレイカ
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A
永久(とわ)の友情を語っていた
あの日の女子の皆さんは
卒業式最前列で
泣いて笑って幸せそう
A
かく言う私は悟っていた
惚れた腫れたにゃ縁もなし
卒業式端っこのほうで
魚の目をして前を向く...鏡界線
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A
得物をペンに持ちかえて
相手は目の前の書類、累々(るいるい)
ヘイワなニチジョウを愛すべきか唾棄(だき)すべきか
タイクツな日々をどう生きるべきか
B
暗いあの場所で 夢でも見ているような
浮遊感味わえば もう戻れない、日の下
S
あぁ、何と戦ってるんだ!...ニチジョウヘイワキタン
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A
雑音警鐘最期の声
頭蓋骨の中で反響した
握るバールは錆び付いたまま
手放せない
B
蹴って殴ってかち割って
血も涙も出さない化物を
地面に転がして
月を背に、振りかざす...night duty
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A
時々思い出すあの日のこと
君はずっと待っていてくれた
寒さと温もりが混じるこの場所で
僕をずっと待っていてくれた
B
「桜もそろそろ咲くね」「こっちではまだもう少し」
そんな短いやり取りだけで僕らは繋がっている
誰も知らない 君を知らない 僕を知らない ここでは
どうしようもなく 寒すぎて 君に...風が桜を
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A
一歩進んで振り返る
昨日とか昔とか
あんまり成長してないなって
ちょっとだけ拗ねてみる
B
普遍の意味
習ったのはいつだったっけ
つまらないとは限らないよ
日常...デイリーライフ
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A
特攻参上 原価は上昇
ツギハギだらけのエスケープルート
有象無象に 有言実行
ハリボテ建前なんでも使え
月夜に勘定 仁信バイバイ
夢物語ならダストシュート
B
トリックスターならば魅せつけろ!
S...盗品スロットル
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A
灰色の街凍えた空気
どうしようもなく続いてる今
興味を無くした人間の群れ
噂を恐れて街を這う
「今の私は、まるで空気ね」
「この空とおんなじ灰色ね」
僕の、隣に膝を抱えて喜ぶように悲しむように
B
独り言、ぽつり、吐き出す少女...ノイズ
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課題なぞ滅びてしまえ
課題なぞ滅びてしまえ
課題なぞ滅びてしまえ
課題なぞ滅びてしまえ
こんなの資源の無駄じゃ
全くもって無意味の権化じゃ
滅びてしまえ滅びてしまえ
課題なぞ滅びてしまえ
英字の羅列と絶望を織り混ぜた
僕専用の課題様...(non title)
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A
鉄筋コンクリート製の檻の中には
今でもカナリアが閉じ込められている
灰色の壁 息もできなくて
謳うこともできなくて
B
「忘却という名の罪 破棄される罰」
「無知という名の堕落 その先はいまだ誰も知らず」
S
機械仕掛けのカナリアが今日も青空の下動き出す...キカイノカナリア
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A
肌寒い三月の朝
まどろみの中から抜け出して
窓の外を眺めた
一面の桃色は僕を迎えてはくれない
B
破り捨てた粗末な紙切れは
あの日の僕の下へ置き去りに
したまま
S...ukakuoG
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A
満員御礼 拍手喝采
液晶画面の発信音
スポットライトが 当たりっぱなしで
熱い熱い
A
群衆心理の 洗脳光線
週刊雑誌の警告音
ストロボライトが 光りっぱなしで
痛い痛い...ゴシップニュースの人形劇