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何も知らぬ愚かな人形がある時生み出された。
多くのモノを生み出すために生き続けたいと願う彼の者に
神という名の偽善者は何を与えようというのか。
自己のために犠牲になったモノ達は
もう二度と戻らないと知らないフリをし続ける人形の来た道に
無数の骸が冷たく横たわる。
自己犠牲というコトバさえも何も知らぬ...Doll&Human
ぬこいぬ
目を覚ませ 朝日が昇る 闇夜に希望の光が差し込む
目を開き 耳を傾け 新しい日々の喜び分かちあおう
「ねぇ 今日の私たちはなんだかとても美しく見える
あなただってそう思うでしょ? だって私たち輝いてるもの」
「あぁ こんなに素晴らしい日は未だになかったわ
そんな私たちは吹き込む風」
身体を 動か...+始まりの詩+
ぬこいぬ
「……さてと」
女性は青年の着替えを取りに、リビングへと向かう。
そこに。
「……お母さん」
洗面所前で待っていたサクが呼び止めた。
「ん?どうしたの?サク」
振り返って見てみると、サクは少し俯いて、悪戯が見つかって叱られた子どものような表情を浮かべていた。
「怒らないんですか?私の事」
「どうして...【創作小説】招かれた家、その住人 2
悠(ゆう)
君だけにあげよう 愛
それを語るも破るも
君の得意な嘘で叶えて欲しいな
「愛されたい」と泣くのなら
思い出して いつかの振り下ろされた同情を
涙が出る程優しい慰めでも
糧になる程温かい叱りでも
僕だけのものじゃないのなら
君だけにあげよう 愛
それに泣くも笑うも...哀願ラプソディー
ばねこ
君に送りつけた言葉は
僕の浮つきに流れちゃって
打ちあがる光る音は
瞬きの間に消えちゃって
君と繋がっているのは
視線と体温と聞こえる雑踏だけで
僕が一番欲しい君の心は
空っぽで ちっとも魅力的じゃなくて
(君が想うあの光は)
(もう瞼の裏にしか浮かんではこない)...Mute Flower
ばねこ
紅い曼珠沙華咲いた
私、泣く暇も無し
殺伐気分拭えず
嘆きは好き放題 心冒してゆく
あの頃を想う
幸せの時を僅かに感じ
鬱憤晴らすかのように
嘆きをそこらに撒き散らした
放られたあの娘の身体
燃え尽きた時...九月ノ夢
ばねこ
好きと愛してるの違いを考えて
この間読んだ恋愛小説を思い出した
変わったフリをするために
貴方の書いた詩を枕に眠りについた
一つも自分を見つけられずに
泣いていた私に
温かい傷をくれた貴方へ
確かなものを捧げたい
この言葉に篭められた
熱い悲しみをいつまでも傍に置いて...愛吟少女
ばねこ
自己愛を寂しがる僕に
確かな安心を求めないでくれ
一途に生きる僕を
君の持つその首輪に繋がないでくれ
僕が求めるのは君なのに
僕の心の空いた穴に
他人の愛情を埋め込まないでくれ
(馬鹿だと、未熟だと笑うのなら)
(君の愛という餌を与えないでくれよ)
....Fugitive
ばねこ
八つ当たりにしては滑稽で
僕へ愛を囁いてるわりにしかめっ面で
我が儘で魅力的な
君のお口添えが憎らしい
(それに浮かれる僕はまるで犬)
....Butter Love
ばねこ
僕は存分に愛を乞うよ
綺麗にとは言わないけれど
何かと引き換えだと言うのなら
腕でも足でも持ってっちゃって
せめて頭は置いていってね
貴方の愛をもぎ取るための
作戦を立てなきゃいけない
この体を見てとも触れてとも言わない
ただ僕の感情を三通り程並べて
心の片隅にでも放っておいて...cling to Y
ばねこ
”どうして泣いているの”
少年は傘をさして立っている。目の前にいる青年は雨に打たれたまましゃがみこんでいる。
…どうやら、泣いているようだ。
少年は、疑問符なのに抑揚のないセリフを青年にかけた。
青年は顔をあげ少年をじっと見る。
少年の顔は端正で、その瞳には何も宿していない。
まるで、人形のようだっ...【小説】流美涙想
亜月
http://shiennnotaka0000.blog.shinobi.jp/にて、ブログをやっております。
【三尋木 哭阜のそう∞ぞう】と言う創作をやっております。
引きこもりの少女の話なんですが、イタいことに【歌詞】を作ってしまいました・・。
誰かこの歌詞に曲を入れてくださる神な方はいらっしゃ...『空瓶症候群』
nayutan_001
「背中を見つめていた。」
最初に出会ったのは、春だった。
ぶつかった時の笑顔に一目惚れして、
それから恋に落ちた。
貴方とはよき友達であり、
ライバルでした。
喧嘩し、仲直りし、メールし、遊んで、
いっぱいいっぱい思いで作った。
でも、私と貴方が結ばれることは無いの…。
私が背中を見つめているとき、...「背中を見つめていた。」
梅宮つかさ
彼女の髪を梳くのが、好きだ。
その昔、首が出るまでに短く切ってしまった黒髪は、やっと肩にかかるぐらいまで伸びた。一度ばっさりと切ってしまって、短いのを気に入ってしまった彼女は何度も「切りたい」と言ったが、僕がそれを許さなかった。確かに短い髪は彼女によく似合っていたのだが、ふわふわした髪が動くたび...君恋し口付けを
ails
「言葉」なんて形だけ
わかってるよ そんなこと
「ずっと支え続けるよ」
「君の歌声は永遠だから」
「いつまでも好きだから」
そんな言葉 投げかけられたって
どうせ後にはひっくり返る
「もう疲れちゃった」
「最近調子悪くなってきたよね」
「あの頃は良かったのに」...コ ト バ
士郎
タイトル:「」
登場人物:少女(12)・少年(11)・友人(11)
内容:
起)序章
少年は夕闇迫る教室に忘れ物を取りに向かう。
机の中をうかがい見る際に後ろの席の床に1冊のノートが落ちている事にふと気付く。
何の気は無しに見てしまった「ノートの世界」に引き込まれてしまう。
後ろの席には「不思議」を...少女幻想 (仮題
天伽
今、どうしてる? どこで何してる?
目的地に無事ついた?
それともまだ旅をしてる?
小学生の時 君は生まれた
机の中のプリントの裏 私は君を描いた
君はオオカミ 北のオオカミ
ウサギとリスの仲間を連れて、故郷をひたすら目指してた
中学生の時 君は生まれた
はじめて買った原稿用紙 私は君を描いた
君は...物語の君達へ
No.017