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世界でたった一つだけ それさえ手に入ればよかったの
永遠に、なんて言わないから ただ、今の私に与えてくれれば
そんな夢物語 いつまでも見られるなんて 思っていた日々
崩れ落ちるのは簡単 指で軽く突けば脆いそれは壊れてしまう
崩したのは誰? 問うた言葉に意味はなく
壊したのは誰? 嘆いた言葉に理由はな...世界でたった一つだけ
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この世に産まれ 愛されることを知った
この世に産まれ 愛することを知った
静かに降り積もる愛は
僕を呑みこんで捕らえていく
愛が全てだと思ってた
愛があればいいと思ってた
与えるのも
与えられるのも
愛であれば全てよかった
それが僕の世界だった...幼い愛は柔らかな傷に壊される
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儚き夢に 終わりを捧ぐ
零れ落ちた宝物は壊れて消えた
何かを間違えただなんて思わない
すれ違っていたとも言わない
ただ ほんの少しだけ疲れたの
君と見る夢の終わりに怯え
抱えきれない宝物を捨てられず
一人涙を流してた
聞こえる終焉の鐘
近づく別れの足音...夢の終わりに微笑んで
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知らない振りして現実逃避?
くだらないわ いい加減にして
貴方の眼は今を見つめているのに
どうしてそれを受け入れないの?
一人で空回って崩れていく
愚かなピエロのフリはもうやめて
貴方の居場所は此処に在るのに
どうしてそれを否定するの?
一人で踊る夜はもう終わり
これからは私と一緒に踊りましょう?...夢想ワルツ
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――さぁ、物語を始めようか
全ての始まりを唄いましょう
世界が産まれた産声とともに
全ての終わりを待ちましょう
世界が嘆いて死んでいく姿とともに
物語を紡ぐのは貴方
物語を見つめるのは私
さぁ、始めましょう
始まりは唄から
終わりは死で...名も無き物語――始マリノ唄
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伸ばした手から零れ落ちたのは 一片の花弁(ハナ)
優しさと共に生きていたはずのそれを 摘み取ったのは君
摘み取られた優しさを打ち捨てたのは 振り払った僕
悲しい顔をして それでも 君は笑うんだ
本当は怒りたいだろうに
本当は憤りたいだろうに
哀しい顔をして それでも 君は笑うんだ
無情にも踏み出され...一片の花弁
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真っ白な部屋の中 閉ざされた瞼の裏で君は何を想うの?
一人で眠っているだけのその姿は 僕には酷く寂しそうに見えて
目覚めないお姫様 王子様はやってこないよと
何度耳元に告げれば眼を覚ましてくれる?
そんな問いかけをしている時点で
僕は君に恋をしているのだと気付いたんだ
でも 君は目覚めない
僕が口付...無題