タグ「歌詞」のついた投稿作品一覧(5)
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1.
乾いた風が荒れた頬を打つ
歩いて来た道は とうに消えた
道のない地図に描かれているのは
目印がただひとつだけ
強さも戦いも求めた訳じゃない
穏やかに歩いて行ける道はなかった それだけ
吹き上げる砂粒が肌を刺すように
過ぎたはずの痛みが忍び込むけど
この痛みより 怖れより 渇く心が...月砂(レゴリス)の旅人
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あんたのこと案外 俺、嫌いじゃなかったんだ
怖くないとは言わないけど 結構男前だしさ
あんたも犬好きだってな 抱き方見りゃわかるさ
言葉なんてわからないけど 冷たい奴じゃないな、って
俺の国(とこ)から犬が行っただろ 可愛がっておくれよ
寒いのには強いはずだけど きっと寂しがりだよ
あんただけを頼み...夢想(犬好きのおっさんへ)
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いつまで私は閉じ込められるの?
野花編んだティアラをねだったあの日に
目を逸らすのはやめてよ
あなたは無邪気に私の手を引く
「流れ星を見よう」と
この手の熱さが違うことも気付かない
伝える度あなたは「まだ早い」とはぐらかす
流星群を見上げるあなたは
願いをいくつ言えたとはしゃいでるけれど
知ってる...流星哀歌(りゅうせいあいか)
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月をなぞる指先
薄明かり爪に映して
私の声 今夜も
上すべり 揺られてる
溺れちゃえよ、って グラスの深さじゃ
少しも沈めないわ
きれいなだけの時間
ただ甘いだけのsling
重さのない夜更けを
引き寄せる糸もない...月のLure
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赤い目をこすりながら 壁打ちのような「おはよう」がふたつ
いつからだろう 二人とも上手く眠れなくなった
コーヒーがまたわずかに濃くなった だけど眠気が醒めない
君の寝息を逃げてきた それは 確かに 僕から
朝食を軽く済ませ ルーティン・ワーク 今日の天気の話を
快晴 南寄りの風 「少しすっきりしよう...spring-cleanの前夜・朝・午後