タグ「曲募集中」のついた投稿作品一覧(25)
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ねえ
君も思うでしょう 桜色ってさ
青空の中にある 桜を見てなんかないね
ねえ
見上げたとこにある 桜の花ってさ
光につつまれて ぼんやり見えるだけね
下水道の側溝 花壇の隅
植え込みの奥にうずくまって
塵の山だなんて 言わないで
君がほんとうの桜だよ...ほんとうの桜
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それなら私、鬼になります
散る点々は花か否か
狂ったように散る夜の
桜のかすかな匂いに咽ぶ
舞踏のように散る赤の
叫びを早く消し去って
鬼になる花は散る 私は鬼になる
ひらひらひら ひたひたた
ひらひ桜 ひたひ足は
音もたてず進んでいく...桜に泣いた鬼の色は
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透き通った紺の空に
ちりばめられた真珠のかけら
ぐらり傾いて落ちてくる
きっと愛が重いからね
繋いだ手を揺らして
ほら何か流れてるって
その大きな手の温もりが大好きで
ただ 強く握ったら はじけた!
波打つきもちは きっと伝えられない
光るきらきらは お姫さまのおとしもの...お星さまの愛のうた
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おとめ座の一等星になりたくて
アルクトゥルスを右折する
大きな夢を捨てられないまま
小さな夢をかきあつめてる
君の心を知れないまま
君の背中を追いかけてる
どうしても 諦めたくないから 許してね
誰にもいわないから ないしょにしててね
息継ぎを小数点の先でした
止まれないままもう少しだけ...まっててスピカ
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君がのこした百八の
感情をかき集めて
もう隣にいないなんて
まだ 信じられないよ
涙をためた瓶の中
切れた赤い糸の先を
ひたしてまばたきをひとつ
ほうら 灯りがともった
ひどい事 たくさん言ったね
わがままもたくさん言ったよね...涙のランプ
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青い小鳥がさえずるように
「すき」って言ってしまえれば
わたしの小さなどきどきが
全部あなたに届くのに
紫陽花が雨に打たれるように
涙が私を染めるなら
いくじなしの唇が
少しの勇気を持てるのに
気付きたくなかったの こんな気持ち
気付かない振りしてたのに...青い小鳥のたからもの
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失敗ばかりの人生って
君は顔を歪めるけど
この左手の温もりも
青に滲むあの虹も
君にとっての失敗作なの?
千切ったノートを散りばめて
星の屑にも及ばないって
嘲る君の瞳には
もう光は映らないの?
届かなかった夢の海に...トラペジウム
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置いてかないで まだいけないの
ひとりで置き去り タルトタタン
置いてかないで みんなも時間も
ひとりは嫌なの タルトタタン
きらきらひかる みんなの瞳
真っ赤なリンゴと キャラメリゼ
私のハート ひっくり返って
もう見えないの タルトタタン
分かっているのよ ひとりじゃないって
分かっているの ひ...タルトタタン
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帰り道 手をつないでた
あの日の夕日 覚えてる
秋あかね ふたりを急かした
夏が終わって さよなら大好きだった君
君の隣を ふわふわの
白い木綿の ワンピース
君の右手は 握ってた
私のじゃない 左手を
のっぽの向日葵 長い影
高鳴る鼓動は 止められなくて...さよなら初恋だった君
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ららら 恋してる始発
君までの 一時間
ゆっくりと 各駅停車で 参ります
改札口で 見かけた君を
追いかけて 往復切符
駆け込み乗車は 危険です
高鳴る気持ちは マナーモード
片思いの 長いトンネル
抜けたらそこは 夢の街
君と乗りたいの 快速電車...恋してる始発
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あのね もっと深く
入道雲を 掻き分けて
深く深く 潜っていくんだ
真っ青な あの空の底まで
そうだ もっと遠く
霧の暖簾を くぐり抜け
遠く遠く 泳いでいくんだ
真っ白な あの雲の上まで
僕は空飛ぶ深海魚
曇った提燈 ぶら下げて...空を飛ぶ深海魚
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土砂降りの午前二時
蒸し暑くて 眠れない
見上げた空は 暗い灰色
君の好きだった 星が見えないよ
どうして?
幾つの朝焼け 東に見て
幾つの夕焼け 西を眺めた
感じてた温もりは
もう思い出せなくなって
泣いても泣いても 何も変わらない...午前二時の土砂降り
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ほおずきの提灯 小路に月草
楓は風誘う 紅葉は水屑に
長月九日 菊の香を仰ぐ
初霜はおしろい 藪柑子(やぶこうじ)は口紅
小夜烏の歌合 小文は君に届きましたか
竜胆(りんどう)の生垣 覗けば思い出
羞花閉月の君 十三夜の前に
長月十日 時は泡沫で
小筆は花薄(はなすすき) 彼岸花は朱筆
女郎花(おみ...文と撫子
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右手と左手いっぱい使っても
10本じゃ解き明かせない方程式
単語カードに書き散らしても
覚えきれない恋のロジック おまじない
インテグラルの端っこにまたがって
今日は難しいこと忘れよう
星屑こぼした黒画用紙に
靴紐を結んで飛び出せば
蛍光ペンで夜空に落書きしちゃえ
空っぽにしたテトラパックに...星空探訪
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ゆれた雫を零さぬように
小さなバケツを右手に持って
濡れた瞳を隠せるように
大きな風呂敷に入道雲詰めて
僕はずっと憧れてたんだ
人差し指をめいいっぱい伸ばしても
届くことは決してなかったんだ
それだからホントに欲しかった
小瓶の中の透き通った碧を
吸い込んだ小さな塊は...バイバイ・ブルー
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ふわりふわ ひとひらの粉雪
灰色の空で踊る雪
ふわりふわ 北風の冷たさが
わたしの涙を優しく攫うの
あの夏からもう いくつの季節が
巡り確かに あなたの心に
咲いていた赤を 色褪せさせたの
切ない白に変えていったの
秋が来て 一度目の冬
春の雨が次の夏を連れてた...六度目の季節
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小さな星にも夢はある
ほんとは暗い夜の空
まちのひかりにかくされて
わたしはそれでも光ってる
もしもいつかこの街が
深くて暗い闇につつまれて
その時わたしはこの街を
明るく照らすことができるのかな
ティンクル ティンクル リトル スター
いまのわたしのひかりは届かない...スターライト
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目を閉じて 言を結んで
きみに届けばいいな ちいさなわたしの合図
最初は恥ずかしくて うつむいた
ちいさなちいさな わたしの声
きっときみの耳には 届かなかった
ちいさなちいさな わたしの言葉
ねえ わたしの歌を聴いてくれませんか
少しでいいの 私の音で精一杯に 彩った
サイン 音に乗って飛んでゆ...彩音 -sign-
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てるてる坊主つつき 濡れた窓を開く
雨の匂いが鼻くすぐって
君を探しに行こう 右手傘を持って
早く笑った顔が見たくて
見慣れた道のガードレール
気付けば雨も通り過ぎた
みずたまりをジャンプしたら
風も一緒に飛び跳ねた 君の香りが
ビニール傘を透かして見る
前方5メートル君の笑顔が咲く...One rainy day
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響く足音の数を 指折り数えながら
ちいさな声であの日の歌を口ずさむ
深い深い夜 空の50個の星が
私を見張ってる
それでも止まらない止まれない
それが自分で決めたことだから
目を瞑ってもそこは ディープディープナイト
頭の中大きな音が 鳴り響いた
脳の真ん中の私はそれと一緒に
叫んでる 空に向かって...マイスタイル ディープディープナイト
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たとえば何時か世界が終わり
白い砂になって 地球(ほし)から零れ落ちても
他のどんな花がかれ(枯れ/離れ)てしまっても
君だけはずっと笑っていて
大きな音が耳に響いて
気付けば全てが揺れていて
よにふるながめ(夜に降る長雨/世に古る眺め)を止められなくて
雨の海でみをつくし(身を尽くし/澪標)見失っ...唯の花
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溶けそうな風は野苺の匂い
ひらり ふわり 舞って 待って 桜の花
菜の花模様のバルーンスカート揺らして
くるり くるり 躍れ 私 春の色
今日の香水はお花の香り
カレンダーに花丸の印
ピンク色のボールペンぐるりと一回まわして
「春が来たよ」と書き込んだ
桜並木 公園のベンチ
手を伸ばして 花の雨を掬...春花 -はるか-
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指の隙間からは何も零れてこない
風に揺れる前髪の奥の
ひかりがてらすもの
きらきらと落ちたあなたの右目
軋む腕をゆっくり持ち上げ
指を出し 閉じたあなたのまぶた
光が灯されるの待っていたのに
開かない 冷たい空気が通る
動かない 背中に電気が走る
どうすればいいんですか私...Mourning
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くるくるくるくるまわる
それは私の心の想いの文(あや)みたいに
かかとを鳴らしたらそこに現れた
貴方と私の絆と愛情
愛しているから信じているから
こうして歌っているの
色鮮やかな季節がめぐって
わたしは貴方の手の中で育った
かざぐるま
くるくるくるくるまわる...かざぐる.ま
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ふわりと空気が頬をかすった
きっと冷たい風なんだよね
それを感じとることができない僕は
このコトちゃんと分かってたハズなのに
どうしてどうして胸が苦しいの
ゆらゆらとなびいてるマフラーは飾りなのだと
知っていたのに
「どうして」
あなたと出会ってから 色々学んだよ
僕はただ歌う機械なんだということだ...ふゆのしずく