タグ「和風」のついた投稿作品一覧(10)
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ごろごろごろり 神鳴れば
ゆうすげ袂 挿しまして
青いお空の又従兄弟
青柳が乳兄弟
黄色が原にて栄える(はえる)脚
勇む心ば 朱火花(あけひばな)
でんでんでらでら地よがなれ
猛き勝鬨こい、こい、こい
囃せ囃せや散る花よ
神鳴る童子(わらし)の一生(ひととせ)誉...ライデン伝説
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思えばひとに好かれることなど
とんと縁がなく
なんせ正直なものですから
枯れた自身の
終の望みと
ひと真似でも
莫迦なことをしてみました
古々、ふるふる、揺る辺や降りた
いにしえ縁や咎が立つ
都忘れの萎む頃...とある末期(まつご)の古竜譚
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雪に移りてなお白く
あきらめ心地に喰む指が
天つ乙女に救われる
末期(まつご)覚えた晩のこと
稚児に行脚(あんぎゃ)の道はなく
転げ割れての緑瓜
骨張る皮が鼓を打ちて
萌えず枯れゆき、影入るか
愛く可く(うくべく) 愛く可く 思えども
飢えが浮き舟 世に流れ...月牙に君、雪に花
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藍が海に溺れんと
星降る廻りに任せんと
なんぞ憐れとおもうなよ
淡いの間合いがみちみちて
いつか時代にある話
身薙ぎ首刈り血を散らし
落ち椿と唄われた
とある男が死んでいた
名無き村より名を馳せて
名無し子供よあわいの子...薮の中
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C
川の瀬に凍みる足が
光る筋に晒されて
連れや、連れ行け天の橋
糸が垂れるその先へ
A
怒れる辰の涙を拭う
お役目いただく十の夜
願い結われた五色の紐
八重二重、襲ね鎖...糸滝抄
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戦乱 落ち掛けた城 主が刃は既に折れ
彼岸に花咲く紅き海 もはやこれまでか
若君 覚悟を定め 汝が情けをその腹へ
世も知らぬ目なれぞ彼の姿 誠が武士(もののふ)よ
ありゃなんぞ分かつ道 喝るがごとくに呻く声
刮目せしやと人が言う
地獄を翔るは 牝馬が御髪よ
我が姉さま角隠し
懐剣 煌めく刃 猛く鳴き...口伝・鬼衣(くでん おにごろも)
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てんてら太鼓が鳴りまして
挟む悪口通せんぼ
ちょいと手招きこんにちは
柳の陰からおーいおい
―壱―
桟橋掛けた小川には
大きなおっきな子鬼さん
端を揺らしてクビ引いて
ちょっくら遊んでくだせぇな
通りかかるは女子(おなご)が一人...手鞠唄
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パチリとまばたき瞬き辺り
しやなりしゃなりに歩いてありんす
かみなりが鳴りに枕並べて(なべて)
髪なり指なりしならせありんす
花の盛りは一時(ひととき)瞬き
まばたき羽ばたき様はてふてふ(蝶々)
わっちにあっちは眩しいようで
やれ我が蜜ほど苦くはあらん
「わっちに花など似合いやせん」
「されど並みの...花盗人宵待話(はなぬすびとよいまちばなし)
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誰もいない部屋の暗がり
そっと覗いて見てみてみましょ?
あんたのお家(おうち)の襖の奥
住んでる影に会ってみましょ?
姿形(すがたなり)も分かりゃしないが
よくよく見てみてみましょ
けれどよくよくお気をつけな
影をおまえは大好きだから
甘い実をつけ眼(まなこ)細めて
抱えたカゴには柘榴が一つ...【友楽さま作曲】和風【歌詞応募作品】
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腰で括るはしゃれこうべ
真っ黒くろ墨帯しめまする
捻った結び目解きまして
回る手管で締めましょう
ギンギラまなこの招き猫が
ちょいと嬢ちゃん持っておいき
枯れ木に捨てた赤ンぼに
よく似た女の青い顔
さあ、こちら
手の鳴る方へ...フナデウタ