タグ「歌詞」のついた投稿作品一覧(8)
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届かぬ呼びかけも
響かぬこの願いも
泡沫 冥き底
静かに包み込んだ
変わらぬ面影も
違えた道標も
街並 暗き影
抱えて歩く背中
全てが裂けたこの世界
歪な今に価値はない...Amaurot
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『ヒトミト云フ器官』を
隔てた先に在る『セカイ』は
ひと目で『其レ』と言える
『ホンタウ』に同じ姿なのか?
指先が
『痛ミ』を伝えたとしても
その電流は皆 同じものなのか?
『オノレ』が感じるすべてかき集めて
それでも
『誰カ』が流す涙の理由のすべては掴めない...同一証明
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指先で弾く 黒いキーの列
エコ省エネだと言い張って 暗いビルの中
誰もが喋らず 黙々と書類整理
夕日が差し込んだら やっと開放ね
満員電車に 押し込められながらも
頭に浮かべてるのは 春色花壇
並ぶ灰色コンクリートでも カラフルフラワーに変えて
つたなくても筆を執る 思うままに
そう大したものじゃな...都会の片隅工房
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咲いてはすぐに散っていった 薄いピンクの花びら
気付いてるの? キミの肩の上
まだ小さく光っているんだよ
今年は早く過ぎてしまったね
でもまた咲くときが来る
気付いてよね キミは上の空
私はちょっとつまらない
青い空にその身託して
ひらひらと消えゆく桜は
まるで 私のキモチも空へ運んで...さくら
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走る軌跡
逸る刃先
重なるのは運命じゃない
交わす視線
放つ疑念
巡る星が悪戯呼ぶ
朝露残るダリア
重なる深紅だけが
答えを知っていても
何も語りはしない...深紅
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君が映る あせたモノクロの目
降りだした雨の音が
僕を包んで隠してく
ほんとの願い
嗚呼 溶かして
この厚い氷の壁
踏み出した足
残る枷の色眺め
君のこと思い出す 明け方
遠く近く輝く(またたく)...Luminoustella
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降り続く赤い雨が
蝕む土塊
染みついた甘い香りは
濃くなるばかり
壊れてく 壊れてる
綺麗な空は瑕だらけ
騒がしい食べ溢し
不快に塞ぐ
必要のない世界で
錆び着いて動けない...anti-pattern
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冷たく詰まる言の葉
──耳障り
過剰な飾り滑稽
──早変わり
月の光裂いて
星の瞳刺して
全て溶かして
飲み干して
──笑え
微かに走る傷痕...Mask