タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(18)
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遙か 遠く 触れた 結んだ
くれた 約束 錆びる 言の葉
いつか 叶う 急(せ)いた 拗(こじ)れた
揺らぐ 微笑み 欠ける 望月
途切れずに続く ちいさな痛みは
あの月の裏に 隠しましょうか
消えず染みついた ほの暗い痕(あざ)は
この袖の下に 隠しましょうか
(誰にも気付かれないように)
濡らす...恋水兎 (こいみずうさぎ)
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軽々しく蹴り上げた 弧を描く
転がった 理想は ちっぽけで
色付いた端から 毀[こわ]れはじめた
いつもと同じ 皹[ひび]と痣
違和感だらけの現実に
深く沈めた 混乱と喧噪が
底の方で藻掻く 足掻く
可笑[おか]しなぐらい 滅茶苦茶に
抱え込んだ頭の中で
鳴り響いては 泣き喚く...仮想ジエンド[The end]
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想像絶した悪夢の終わりを 涙なんかで飾るものかと
撒き散らかした妥協と理想で 其処に生まれた穴を埋め立てる
方々探して掻き集めてきた 甘い言葉と優しいてのひら
噛み合わないまま搾取と庇護が 持ち寄る端から縺れて朽ちた
嘲笑蹴って卑屈を撫でて
陶酔詰[なじ]って苦悩をウタウ
誰にも聞こえぬ 場所で昨日...君が口に咥えてた。
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快楽で火照る肌を 踏み躙[にじ]るつま先から
這い上がる 甘い密
焦燥の味を覚え 身悶える声が願う
”もっと強く” 卑しい目で
いつまでも続く 喉の渇き
とても我慢できない 筈でしょ
いかせてあげるわ アナタだけじゃ
決して辿り着けない ところまで
曝け出して 身体[カラダ]の奥
呑み込んで 隠した...seed of desire
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「サヨナラ」 抱えた花束 淡い空に投げた
揺らしたてのひら ひらひら ちょうちょみたいだった
転がるリンゴを追いかけても 退屈なだけだった
きみと歩いた踵から 優しいオトがした
この場所で 描[えが]きだす 御伽話[ものがたり]
泣かないで 赤い目 きらきらなみだ
あたらしい 傷跡も 撫でてあげるよ...サヨナラ、赤い目、御伽話
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見慣れた壁を睨んでも
ルールが変わる 訳じゃない
鍵をかけた 部屋のなか
今日も鬱屈の息を吐く
誤解されるのは 辛いから
変わりたくなくて 動けない
架空と実在の 曖昧な境界線(ライン)
質量と計算は 宙[そら]に霧散
迷妄した 明日への希望が
僕(私)を何処までも 貶める...guru-guru[ぐるぐる]
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遠く滲む 追憶の端[はじ]に 依る
幼い日の 淡い温もりを 探して
触れて痛み 嘆く
憂い喘ぐ 傷
”オイデ” 誘[いざな]う声に
惹かれて進む 森
どうか この手を握り
永久[とわ]の約束を いま
願い辿る 焦燥の続く 夜
深く胸に 狂おしく咲いた 花にも...逢瀬の森[おうせのもり]
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淡い夢さえ手に掴めそうな
夜市[イエシ]の片隅 ヴェールの裏で
釣られ売られる 飾り鳥籠
囚われるのは 歌うつがい鳥
啄ばむ耳朶[じだ]に甘い音色を
注いで染まる頬に口付け
乞われて囀[さえず]る 恋のうたでも
あなたを慰め られましょうか?
寄り添う肩と羽根先[はねさき]重ね
溢れる想いを 繰り返...鳥籠[niao long * トリカゴ]
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明日に見る 夢は 遠く甘く
たまらない熱を思い出す
誰も呼ばないで
誰も起こさないで
ぼくの見る夢を
否定しないで
ぼくのなかで世界が燃える
まるで何も無かったように
求めていた 手に入れたものも
つまらない灰にしてしまう...アイデアル[ideal]
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遣る瀬無い紅 拭う手に
ぼろぼろまみれた 快楽[けらく]のかけら
慌て擦れ違う 肩を追い
何処ぞへと急ぐ あの日を連れて
ゆうらり巡る礼賛の日々は
敢え無く崩れた記憶の挙句
塵海[じんかい]の青 灰に映え
瓦落多[わたし]は喘ぎ 濡れ憂う
塵海の青 哀を噛み
瓦落多[わたし]は嘆き 飢え啜[すす]る...塵海の青、灰に映え。
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いづれ掻き消える泡沫[うたかた]の 恋の成れの果てと ――
曙[あけぼの]の空にほの揺らぐ
淡雲[あわぐも]の消えゆくは
愛[かな]し染まりゆく藍[あい]の端[は]の
儚さにも重なり
憂う眼差しを手繰[たぐ]り寄せ
繋ぐこころ ひとつ
ぁあ
届かぬ言の葉 滑り落[お]つ衣[きぬ]の行方晦[くら]まし...泡沫人[うたかたびと]
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シャンデリアが揺れる
アナタのダイヤ みたいに
冷たいラインで
りりり りりり 揺らいで
カァテンが千切れる
ワタシのハァト みたいに
いびつなカタチで
ちちち ちちち 千切れる
グラスが傾[かし]ぐ 真夜中の隙間
交わした約束 今宵だけの秘密...secret room
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綺麗な理由を 無様に並べて
紡ぐ言い訳が 唇に覗く
軽薄な笑みは 今日も同じで
可笑しくなるぐらい 切ないの
ぎこちないココロに
追いつかないカラダ
探る指に 気付かないふりで
(怖くないよ、大丈夫)
溢れる音から 逃げ出したくて
耳を塞げば 何も聞こえない...何も聞こえない。
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呼ばれたから 急ぐの
きつい靴を 履いて
甘い匂いを 纏(まと)い
髪に花を 挿すの
垂れ下がるリボン 抓みあげ
今日も服を お強請りするの
笑うあなたは 惜しげなく
応えて与えてくれる でも
物足りなさまで 言葉にしたら
涼しい顔は 引きつるかしら...隷従遊戯(れいじゅうゆうぎ)
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滑り降りた つま先
敷き詰められた 淡い ひかり
踏み出したら 砕けた
きれいな音で ほろり ほろり
最果てと添う 空の深さは 限りない藍(あお)で
見上げるたびに 広がる底に 落ちてしまいそう
凝らした目に この星ノ原は輝き 眩く霞んで
誰の影も伸びないここに ぽつり落とす涙
小さな両手のなか...星ノ原(ホシノハラ)
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[A]
頬打つ睫 緩やかに
そっと視界を 広げたら
彩る色は 瞬いて
此処に在る意味を 思い知る
[B]
揺るぎない ひかり
今なら 触れられる
鮮やかな ひかり
濃く 際立ち...来(ひかり)
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A
いま 撒き散らす
歪んだメロディ
この 底のない
碧の最中に
A
いま 暴かれる
綺麗なパロディ
その 曖昧で
あさはかな嘘...碧を泳ぐ蝶
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暗がりの中の 小さな明かり
群がる弱いものたちみたい
泣きそうな顔 隠しても
笑う唇が引き攣れる
くらい くらい 場所で
膝を抱えたら
いつか誰かが
見つけてくれるの?
可哀想な冬の金魚
鉢のなかで 泡を吐いて...冬の金魚