黄金色も過ぎ去った木の葉と
眩むような夕暮れに手を振れば
次へと移るはずの季節が今 幕をとじた

風が吹くたび奪われる桜の下で 薄れる
自分の影も あの場所も
頼りは記憶だけ

行くあてもなく旅に出て
鮮やかに咲く世界を見た 切なすぎるね
こんなことしたって消えてくのに

すべての色彩が 涙と零れた

知らず知らず誘われた夏風
蝉の声も近いようで遠くて
誰かと同じ時を生きてるのに
ひとりみたい

迎えられずに闇の中 灰色の空落とした
音も無いまま降り積もる
想いは虚しいね

いつか見た世界から 気付けば遠ざかり

探り探る何もない手のひら
失くしたのは大きすぎて怖くて
誰かが側にいても笑えなくて
ひとりよがり

黄金色も過ぎ去った木の葉と
眩むような夕暮れに手を振った
あの日の幼すぎた自分に今 幕が閉じた


↓よみかた↓
こがねいろもすぎさったきのはと
くらむようなゆうぐれにてをふれば
つぎへとうつるはずのきせつがいま まくをとじた

かぜがふくたびうばわれるさくらのしたで うすれる
じぶんのかげも あのばしょも
たよりはきおくだけ

いくあてもなくたびにでて
あざやかにさくせかいをみた せつなすぎるね
こんなことしたってきえてくのに

すべてのしきさいが なみだとこぼれた

しらずしらずさそわれたなつかぜ
せみのこえもちかいようでとおくて
だれかとおなじときをいきてるのに
ひとりみたい

むかえられずにやみのなか はいいろのそらおとした
おともないままふりつもる
おもいはむなしいね

いつかみたせかいから きづけばとおざかり

さぐりさぐるなにもないてのひら
なくしたのはおおきすぎてこわくて
だれかがそばにいてもわらえなくて
ひとりよがり

こがねいろもすぎさったきのはと
くらむようなゆうぐれにてをふった
あのひのおさなすぎたじぶんにいま まくがとじた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

目から零れた色彩

オトズキさんのこちら(http://piapro.jp/t/Qact)の楽曲へ応募させていただきました。

目が見えなくなる直前から、ついに見えなくなる瞬間、見えなくなってからの歌詞を時折目を瞑りながら書きました。

閲覧数:241

投稿日:2017/03/03 19:08:45

文字数:791文字

カテゴリ:歌詞

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  • オトズキ

    オトズキ

    ご意見・ご感想

    はじめまして!オトズキと申します。私用がなかなか忙しくお礼が締め切り間際になってしまったことお詫び申し上げます。申し訳ございません。

    そしてこの度は自曲への歌詞募集への応募誠にありがとうございます!

    とても独特な世界観への切り口で素直に凄いと思いました。
    そしてとても悲しい、けれども美しい詞になっていてなんというか作詞家さんってやっぱり凄いなと思わされました。

    次へと移るはずの季節が今 幕をとじた

    ここの部分の表現に「はっ」とさせられてぐいっと世界へ引っ張り込む感じがいいですね^^

    とても自分ではマネ出来ないと思います笑


    使わせて頂くかのお返事は締め切りまでお待ちいただきたく思いますが先に応募へのお礼を言わせて頂きますね。

    思っていたよりも応募が多いため選ばせて頂くのにお時間ちょっと頂くとはおもいますが…。ご了承ください。

    それでは!ホントにありがとうございます。

    今しばらくお待ちください。

    2017/02/28 19:52:16

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