「こっちよ。」
俺は借金から逃れるためにミクさんの家の前に来ている。
が。
「え…。なにこれホラー…?」
「失礼ね。ちゃんとした家よ。」
ぼろぼろだった。
壁はひび割れ、窓はバリバリに割れている。
リアル廃墟だった。
廃墟のわりには建物が大きく、昔は立派なお城だったような雰囲気がある。
「あ、ミク姉!!」
廃墟もといこれから我が家になるであろう家から金髪の美少女が出てきた。
歳は俺と同じくらいだ。
「ミク姉、誰、この人。」
「新しい家族よ。リンと同じくらいの歳で…。そういえばレン君ていくつなのかしら?」
「じゅ、14です。」
「リンと同じ!よろしくね、レン!!私のことはリンでいいよっ」
「あ、はい。」
「レン君、中にどうぞ。」
家の中は外見と同じくらいぼろぼろだった。
しかし、生活感がある。
しかも設備も良い。
「すご…」
「私たち4人はここで生活しているわ。」
「4人?」
その瞬間、玄関が開いた。
「ミク姉ただいまです!」
「あら、ミク。早かったのねぇ。」
「ユキ、ルカ姉おかえり。」
ユキと呼ばれたのは茶色の髪を両端の下の方で縛った小学生らしい少女。
ルカと呼ばれたのは長い桃色の髪にお姉様風な雰囲気を漂わせた美女。
「あれ、どちら様?」
「新しい家族のレンよ。」
「よろしくお願いします。」
「………よろしくです。」
「よろしくね、レン君。」
「じゃあ部屋に案内しt」
「ミク、話があるからリンかユキに任せてちょうだい。」
「…じゃあユキ、よろしく頼むわ。」
「………はい。」
「ここがあなたの部屋です。」
「ありがとう、ユキちゃん。」
「…私はあなたが兄弟なんて思わないです。私はこの3人だけが姉妹です。」
俺はこの子に嫌われてるらしい。
「ユキっ!!あんたなんてこと言うのよ!!」
「リン姉。」
「ごめんね、レン。」
「いいえ、俺は…」
「ユキ、あんたは部屋に戻りなさい。」
「…はい。」
「あの子、ああいう子だから気にしないで。すぐ慣れるからね。」
「……」
リンが無理して笑う。
ユキは自分の部屋に音をたてて入っていった。
続く。
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