それは、まるでおとぎ話のお姫様のようだった。
綺麗な緑の髪に、整った顔立ち。
この少女を美少女と呼ばずして何と呼ぶのか。
―にしても、何故こんなところで寝ているのだろうか。
ここは、向日葵畑である。
一面黄色の花畑の中にこの美少女がいた。
「死んで…ないよな?」
不安になって揺すり起こす。
「あのー…生きてますか?」
それでもなかなか起きないので、余計に心配になった。
「もしかして…死」
「どうしたの?あなた。」
「うわっ!?」
「驚きすぎでしょ。」
「い、生きてた…」
「生きてるよ。寝てもいなかった。」
「じゃあ何を?」
「空見てたの。夏の空とこの向日葵、きれいでしょ?」
そういって笑う美少女は夏の空や大きな向日葵に負けないくらい綺麗だった。
「あなたの髪、綺麗な黄色だね。向日葵みたい。」
「お、お前こそ、綺麗な髪だな。」
「そう?ありがとう。」
彼女は緑の髪がよく映える白のワンピースを来ていた。
そのワンピースで少しあどけなさを感じる。
「名前、聞いてもいい?」
「きゃ…鏡音リント。」
緊張しすぎて噛んでしまった。
恥ずかしい。
「私初音ミク。よろしくね、リント君。」
「よ、よろしくな…!」
そういって彼らは向日葵畑の真ん中で握手をした。
その瞬間から、彼らの恋は始まったのだった。
fin.
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ご意見・ご感想
檸檬飴
ご意見・ご感想
なんか、ほのぼのとしてていいね(*^^*)
続きみたいな(・ω・)
見ててほわほわしたww
2011/06/17 00:12:52
魔熊
ご意見・ご感想
ちょっ、二人とも可愛いなぁ(*^^*)
ミクちゃんの可愛さが伝わってきたぜ☆
禀菟は向日葵が好きなの?
夏って感じだね!
2011/06/17 00:07:32