繋いでいた手が離れてく
スロウモーション
世界が、終わる
その指先が その熱が
まるで全てだったのに

『ぼくの為に泣かないで』

閉じていくだけの感覚が
きみの声を掴んだ
ちがうよ、ちがう
きみの為に泣けるほど
優しい人間にはなれない

『嘘つきだ、最期まで』

からだが崩れてく
凍てついた果実のように
美しい断面をさらす
この血が 肉が 骨が
きみの情愛を欲してた

『もう何にも怯えなくていい』

輪郭がひしゃげて
何重にもぶれる
視界が白に支配され
闇色の蟲に喰われてく
遮断された光

『――――、―――――』

最期にきみの唇は
何て…言ったの…?
もう聞こえない
きみへの思慕も恋情も
もう、届かない

(ばいばい、愛しのきみ)

ただ一度でも、
世界を隔ててしまった
きみに触れられたなら
まだ生きていける
生きていられる、のに

(きみ と いきたい のに)
 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ultima forsan

『ultima forsan』は、ラテン語で
最後の時、って意味…なはず。←

消失的な歌詞ですね。
影響受けたのは某V系バンドですが。

閲覧数:61

投稿日:2010/02/16 01:37:51

文字数:391文字

カテゴリ:歌詞

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