深夜冴えた瞳持て余し
温いシーツを抜け出して
特に欲しくもない珈琲を
買った午前二時のコンビニ

どこにもいたくない
そう思い始めたのは
いつ頃のことだっただろうか
ここは私の居場所ですか

明日世界中が特別優しくて
微笑みと共に手を差し伸べて
全てが美しくなるとしても
その手をきっととらない
望むのはそういうものじゃなく
遠くて静かな空白の中
例えばたった一人きりの世界


母は兄にずっと期待して
父も無言で誇ってた
場所を交代して欲しいとか
別に望むことはなかった

呼吸が薄くって
手を喉に添えて喘ぐ
空気さえこぼしてる気がする
ここはお前の居場所じゃない

明日世界中がこちらに目を向けて
親しげに言葉交わし始めて
全てが眩く変わるとしても
その目をきっと遮る
願うのはそういうことじゃなく
大きく遥かな暗闇の中
例えばずっと続く夢の世界


無音で歌う
この声のように
誰にも届かない
透明人間になりたい
この世界から零れ落ちて


明日世界中が私に優しくて
微笑みと共に手を差し伸べて
全てが美しくなるとしても
その手をきっととらない

明日世界中がこちらに目を向けて
親しげに言葉交わし始めて
全てが眩く変わるとしても
その目をきっと遮る
願うのはそういうことじゃなく
大きく遥かな暗闇の中
例えばたった一人きりの世界
例えばずっと続く夢の世界

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透明人間になりたい

憂鬱な夜

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投稿日:2021/06/01 03:23:41

文字数:581文字

カテゴリ:歌詞

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