初めてだった覚めたくない夢
いつまでもそこにいたいと願う
後ろ髪引かれながら目覚まし
もう既に私は侵されてたんだ

幸せな夢なんかじゃ無かった
色は無く楽しげで誰もいない
人がいないか探すけど無人
いつしか探すのにも疲れていた

ノイズ混じりの奇妙な和音
どこにも響いてないのに感じる
振り返っても誰もいなくて
不思議と世界が笑って見えた

少女は夢見る夢の中
いつも違ういつもと違う
変わる世界は変わらない
目に映る物は消え去った


気持ちの奥に引っかかる闇
目覚めてもそこに行きたいと乞う
日に日に強まる無為な衝動は
降り積もる煤のように蔓延った

憧れた夢なんかじゃ無かった
虹は無く虚ろげで私だけの
誰もいないと知って無謀
いつしか自分にも疲れていた

欠損だらけの奇妙な視界
どこにも異常無いのに生じる
目を擦っても消えなくて
不思議と世界に呼ばれた気がした

少女が夢見た夢の時
どこも違うどこでも違う
回る視界は捉えない
記憶に刻んだ消失点


意識のすきまからツタのように
どこまでも這い回って増えていく
これは夢なの?それとも私?
何故か分からないとても落ち着く

捻れた殺伐がか弱い旋律を
掠れた月光がか細い鈍痛を
惨めな背徳が儚い侵略を
無様な少女が夢中で霧中に


盛大なAlert回復は絶望的
ぞんざいなHazard降伏は破滅的
知らなくていい考えずともよい
流れるままに意のままに

この呪文を覚えてはいけない
取り返しが付かなくなるよ
そういえば君の目尻にあるツタは
一体全体どうしたんだい?

きれいな緑色してさ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

少女夢常

閲覧数:121

投稿日:2021/08/17 21:04:31

文字数:673文字

カテゴリ:歌詞

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