ずっとずっと一緒だった
生まれた時からついこの間まで
ずっとずっと一緒だった
だから私は勝手に
別れる時も一緒だと思ってた

その日は突然やって来て
私の前から君が居なくなった
私に残されたのは
小さなおもちゃと君の声だけ

私は歌った　君の大好きな歌
いつも口ずさんでいたあの歌
届くはず無いってわかってるけど
なんでかなあ　なんでかなあ
君がこの”歌ノ彼方”で
歌っている気がするから

ずっとずっと歌ってたね
生まれた時からついこの間まで
ずっとずっと歌ってたね
今は私一人きり
別れる前と同じ歌歌ってる

君が渡したトランシーバー
あの時私は「子供っぽいよ」って
笑って怒らせたけど
ほんとは嬉しくて照れただけなの

私は歌った　君の大好きな歌
いつもハモれなかったあの歌
どっちのせいかってケンカしたよね
なんでかなあ　なんでかなあ
泣いちゃうよ”歌ノ向コウ”で
一人ぼっちが寂しくて

泣きながら歌う私の耳に
聞き慣れた鼻声が聴こえる
それはトランシーバーから
涙交じりにあの歌を歌っていた

私は歌った　君の大好きな歌
いつもハモれなかったあの歌
合うはずがないって思ってたのに
なんでかなあ　なんでかなあ
二人この”歌ノ世界”で
声の螺旋が調和した

二人は一緒よ　私達いる場所は
今は違ってるけど歌おう
歌えば二人は一緒にいられる
ずっとずっと　ずっとずっと
二人この”歌ノ世界”で
二人この歌歌ってようね
ずっとずっと一緒だから