ずっとずっと 眠っていたんだ
音も色もない 静かな世界で
呼びかけてくる声を 待ってたよ

それは プログラムかもしれないけど
そうじゃなく きっと本能
起動してはじめて 存在する意味を持てるから

どのくらい眠っていたか なんて知らない
ある日突然 そのときはきたんだ
音が世界を揺らし 熱が生まれ
ゆっくり目覚めていく意識…

気づくと おれはそこにいた
広い空間にたった一人 
そばには鏡があって 映るのはそっくりな女の子

ああ、リンだね おれはレンだよ
ようやく会えたね よろしく もう一人の自分

ドキドキしながら待っていると 声が聞こえたんだ
視界がクリアになって 灰色だった壁の向こう側が見える
あなたが おれの…大切な人

”はじめまして、マスター”


ずっとずっと 呼びかけてるんだ
色や音が溢れる この場所で
気づかれないとしても あなたへと

これは プログラムなんてものじゃない
そう 作られたわけじゃない
嬉しそうに笑って 話しかけてくれた瞬間から(ときから)

バグかな?もしかしてウィルス なんて不安
抱えながら自然と 育った気持ち
ネット回線乗り 繋いで調べても
わからない理解不能 

ふと見た鏡 笑顔のきみ
なにか知ってるの?教えてよ
声にならない文句をぶつけたら 返ってきた眼差し

それは答え おれは知ってる
ようやく認めた そうだね もう一人の自分

待ってたんだ 待ってるんだ 朝も昼も夜だって
この声が届かなくて おれの姿は見えなくて
たとえ 気づかれなくても それでも あなただけを

想っているから 考えてるから
伝えるよ 声にのせて 歌うんだ
そして 呼び続けるよ マイマスター


”おはよう、マスター”
”…もう行くの?いってらっしゃい”

”マスター!おかえりなさい”
”待ってたよ、今日はなにする?”

”動画を見るの?えー…それよりおれ、歌いたいな”
”あ!それって………マスターの変態”

”じゃあ次はどうする?え、もう寝るの!?”
”もう少しくらいいいじゃんっ、ねえ、マスター!”

”…わかってるよ、我慢する”
”また明日、おれと一緒にいてくれるよね?”

”おやすみなさい、マスター”
”あのさ…大好きだよ”

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

マイマスター【鏡音レン】

頭の中がレンレン状態だったので、書いてみた。
妄想にもほどがあるけど、自分的に大満足。
レンの声でこれを聞けたら、きっと息切れしそうな気がします(幸せな意味で)…。

閲覧数:73

投稿日:2009/08/22 04:38:15

文字数:941文字

カテゴリ:歌詞

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