何も見えない暗闇で
貴女の姿が霞み見得
私を包むビロードが
鮮明な物を創り出す


硝子の中閉じ込めた
蒼い薔薇は餓え喘いで
醒めた幻想を抱いた儘
頬に涙を引いてみて

投げ棄てた夢幻
枯れた目蓋はお人形
爪の先を彩って
融けてゆく壊れた音

貴女の蒐集物
飾られて光ってる

何も見えない暗闇で
貴女の心が霞み見得
私に向けたその笑顔
純粋な酷さに惹かれてる

何も見えない暗闇に
響く祝福の鐘の声
散らない薔薇の花弁を
貴女は嗤って食べ飲んだ


潰された砂糖菓子
甘い蜜を吸う脆い弾丸
秩序淫ら硝子の箱に
僅か亀裂が走ってる

小さな坂転がった先
魅せられた満月一夜
少し動いたら貴女
意図も容易く手折るのに

貴女のサンクチュアリ
奇麗過ぎ崩れてく

何も見えない暗闇と
思えば思うほど剥れるの
貴女の残像が消えない
私に触れる貴女の像が

何も見えない暗闇に
伸ばされる蝋の白い腕
悦楽の先への提案
「爪先で絶って堕ちませう?」

何も見えない暗闇で
貴方の心を霞み看て
埃を被った毒牙に
触れて胡蝶が二人死した


~ひらがな~
なにもみえないくらやみで
あなたのすがたがかすみみえ
わたしをつつむびろーどが
せんめいなものをつくりだす

がらすのなかとじこめた
あおいばらはうえあえいで
さめたゆめをいだいたまま
ほほになみだをひいてみて


なげすてたゆめまぼろし
かれたまぶたはおにんぎょう
つめのさきをいろどって
とけてゆくこわれたおと

あなたのこれくしょん
かざられてひかってる

なにもみえないくらやみで
あなたのこころがかすみみえ
わたしにむけたそのえがお
じゅんすいなこくさにひかれてる

なにもみえないくらやみに
ひびくしゅくふくのかねのこえ
ちらないばらのはなびらを
あなたはわらってたべのんだ


つぶされたさとうがし
あまいみつをすうもろいだんがん
ちつじょみだらがらすのはこに
わずかきれつがはしってる

ちいさなさかころがったさき
みせられたまんげつひとよ
すこしうごいたらあなた
いともたやすくたおるのに

あなたのさんくちゅあり
きれいすぎくずれてく

なにもみえないくらやみと
おもえばおもうほどはがれるの
あなたのざんぞうがきえない
わたしにふれるあなたのぞうが

なにもみえないくらやみに
のばされるろうのしろいうで
えつらくのさきえのていあん
つまさきでたっておちましょう

なにもみえないくらやみで
あなたのこころをかすみみて
ほこりをかぶったどくがに
ふれてこちょうがふたりしした

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

闇の中に在るサンクチュアリにて

狂った貴女ともっと狂った私。

魅月祐@壊音様の素敵な楽曲↓
http://piapro.jp/content/t6v16fy4i49tessm

閲覧数:195

投稿日:2010/08/11 09:20:24

文字数:1,069文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました